読響第256回土曜マチネー:ラフマニノフ交響曲第2番&グリエールHarp協奏曲(尾高&メストレ) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

読売日本交響楽団第256回土曜マチネーシリーズを聴いてきました。





2023年4月29日(土・祝)14時開演 東京芸術劇場

【指揮】尾高忠明 【ハープ】グザヴィエ・ドゥ・メストレ Xavier de Maistre


グリエール:ハープ協奏曲 変ホ長調 作品74

ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27〈生誕150年記念〉

Glière: Harp Concerto in E flat major, op. 74

Rachmanioff: Symphony No. 2 in E minor, op. 27




初めて聴くグリエールのハープ協奏曲はとても可憐で優しい音楽がひたすら30分続いて、土曜日の午後のまどろんだ空気に溶けこんで気持ちいい。バイエルン放送響→ウィーンフィルで活躍していただけあり、アルペジオとグリサンドの技巧も素晴らしくて音色が美しかった。


後半はラフマニノフ。生誕150年(1873年4月1日生まれ)で、今年はあちこちのオーケストラでラフマニノフが演奏される。尾高さんが指揮するラフマニノフの交響曲第2番を聴くのは、2010年5月のN響、2021年6月東フィルに続いて3回目。

前回今ひとつだったし、最近尾高さんの指揮は淡白で感銘度薄めの印象だったけれど、今日はハープ協奏曲もよかったし、ラフマニノフも特有のうねりをしっかり表現していて素晴らしかった。特に第1楽章がいかにもラフマニノフな音楽の作り方で、第1主題の終わりの方等に感動したし、第2楽章スケルツォはリズミカルでノリノリ感が出ていた。第3楽章アダージョが前回淡白だったけれど、クラリネットやオーボエは歌い上げるような郷愁漂う演奏で、途中からは少しスピードを上げて推進していく解釈はそれもありで素晴らしかった。最終楽章もそのノリが続いてとても気持ちいい演奏。尾高さんは最後にスピーチ。グリエールはウクライナ、ラフマニノフはロシア。その両国がこのような戦争状態になって残念という内容でした。


この日は周囲に学校行事と思われる非常に多くの高校生の集団が座っていたが、前後半ともとろけるような美しい演奏に触れて、クラシック音楽に興味を持ってくれればいいなと思う。みんな熱心に聴き入って、大きな拍手していたので、満足してくれたみたい。


帰りに東京ドームへ。何回も前を通っているのに "Our Giants will live forever." なんていう表示に初めて気づいた。



明日が天皇賞競馬競馬競馬で、WINS後楽園に初めて入ってみたら、違う世界が広がっていたびっくり




見よう見まねで、天皇賞の馬券を買ってみました(今世紀初めてで人生3回目?)。結果はいかに爆笑