TCPO第九特別演奏会2022(飯守泰次郎&田崎尚美&金子美香&与儀巧&加耒徹) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第九特別演奏会2022を聴いてきました。

 


2022年12月28日(水)19時開演 東京文化会館大ホール

ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 作品125「合唱付き」

L.v.Beethoven: Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral"

 

【指揮】飯守泰次郎(桂冠名誉指揮者) 【ソプラノ】田崎尚美 【メゾ・ソプラノ】金子美香 【テノール】与儀巧 【バリトン】加耒徹

【合唱】東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)


昨年は高関健さん指揮(中江早希、相田麻純、宮里直樹、大沼徹)で超感動。


そして今年は飯守さん。シティフィルのInstagramによると、2015年以来7年ぶりとのこと。


文化会館と三日月お月様


合唱団は最初からスタンバイ。女声80人、男声40人ほどだろうか。戸澤さんのエスコートで飯守さんご登場。足もとはかなりおぼつかないご様子だけど、第1楽章(と第4楽章後半)は立って指揮されていた。往年の巨匠風の演奏でたっぷりゆったり雄大で重厚な73分間。冒頭の濃密な弦から胸を打ちます。これこれ、こういうベートーヴェンを聴きたいんだよなぁと思ったのですが…斜め後ろの2人の小さな男の子とその父親がうるさくて(父親は演奏中に子どもに眼鏡を渡すんだけど、zoffのファスナー付きのメガネケースを何度も開け閉めガーン唯一静かだったのが、子どもたちが熟睡していた第3楽章だけ。仕方ないけど…未就学児には厳しいのでは…雑音まみれの飯守ベートーヴェンでしたが、フルート、ファゴット、ホルン、オーボエなど随所に美しい音が聞こえてきて大満足。気を衒わないオーソドックスな指揮だと思いますが、聴きどころはしっかりと歌い上げるし、聴いていたとても心地よい。ソリストも加耒徹さんをはじめとしてみなさん粒揃いでバランスも非常によく取れていて聞いていて心にしみた。合唱団はマスク付きというハンデはあったものの迫力があって素晴らしかった。劣悪な環境のためか、昨年の高関さんの時のような泣けるような感動というまでには至らなかったのはとても残念ですが、演奏自体は非常に素晴らしかったキラキラルンルンラブラブ


飯守さんは年明け1月にもシティフィルのティアラ定期(all シベリウス)に登場されますね。荒井里桜さん人気のためかすでにチケット完売。


加耒徹さんのTwitterより