2022年10月29日(土)18時開演 オペラパレス
初日(小野絢子&奥村康祐)、6日目マチネ(池田理沙子&速水渉悟)に続いて3公演目。マチソワするので、マチネの後に軽食→喫茶店で読書して17時過ぎに会場入り。さすがに疲れたので、椅子に座ってすやすやチケット完売で、ほぼ空席なし。
バクランさん登場。今回もバクランさんがよく見える座席をあえて選びました。バクランさん指揮の東フィルの音楽が素晴らしい。新国立劇場バレエ団Instagramから画像をお借りしていますが、紅葉の季節が舞台になっていて、観劇のタイミングとしてはベスト家が上手側と下手側に2軒ずつ配置。ジゼルの家は下手側にあって、ヒラリオンがノックしようとするも思いとどまって花を玄関先に置いて立ち去る場面は下手側。
その花が第1幕でジゼルとアルブレヒトとの花占いの時に使われたり、錯乱して花びらをちぎったり、第2幕でも花が出てきたりするので、一貫性があってよく練られたストーリーとなっています。軒先に吊された角笛も後の大切な場面で出てきます。(なので、下手側の座席から冒頭の場面が見えないとその辺りがボヤけてしまう可能性がありますね)。秋の季節に合わせて…そもそも村民なので地味なはず…衣装も茶系の質素な色使いとなっていましたが、とはいえ、デザインは一人ひとり少しずつ違っていてオシャレな感じがしています。
(初日の理沙子さん&速水さんのペザント パ・ド・ドゥ)
米沢唯さんの踊りが実に素晴らしい絢子さん、理沙子さん、唯さん。みんな違ってみんないい(金子みすゞ)。でも、唯さんの踊りは唯一無二。唯さんの全盛期にずっとこうしていろいろな役を見ることができるのは嬉しいこと。卓越した技術が完璧で、表情や演技に余裕が生まれて表現がとても豊かに感じられました。渡邊さんも長身でダイナミックな踊りはさすが。第2幕ヴィオラソロ(立ち上がって演奏)でのPDDも素晴らしくて、この2人のペアを観るのは先日のアリスからですが、なかなか見応えがあっていいなと思いました。
与布さんのバチルドが美しくて、私はご満悦根岸さんもご本人は課題だらけとはおっしゃいますが、ウィリの女王の雰囲気がよく出ていて、素敵なミルタでした。今後ますます期待です。そして、24人から成るウィリの群舞の美しいこと。相当練習でしぼられたのかもしれないですが、実に見事でした。とても美しくて感動
最後に消えいるような美しい音楽が鳴っていて、バクランさんがまだ指揮をしている最中なのに、幕が下り始めるとともに拍手が始まってしまった。3回観たけど3回とも。演目によってはそれもアリだけど、ジゼルはね…音楽「も」かなり重視している私としては、邪魔しないでほしいんだけどなぁ…仕方ないのかな
満席の客席から大きな拍手が続きました客席の照明が点灯した時も、普通ならここでおしまいですが、拍手が全然小さくならずもう一度幕が上がりました。1階席はかなりの人が立ち上がっていました。ちなみに私はバクランさんが舞台に登場された時からです
もしかしたら、私がこれまでいろいろな演奏会やオペラに通っていますが、実演で一番よく聴いているのがバクランさんかもしれません。身体の使い方で踊っているようにも見える。ダンサーへの拍手、終演直後のオケへの賛辞・拍手。カーテンコールでのオケへの拍手。今回もバクランさんが舞台上登場されるととも涙がドバー改めてバクランさんがロシア侵攻という悲劇を乗り越えて無事来日されたこと、素晴らしい演奏を聴かせてくれたことがこの上なく嬉しい。とても愛すべき大好きな指揮者です。次にお目にかかるのは12月のくるみ
幕間にテラスに出て撮影。
朝は娘と豊洲市場の寿司大
昼は理沙子さんジゼル
夜は唯さんジゼル
こんなに素晴らしい一日はなかなかない