2022年10月29日(土)13時開演 オペラパレス
ジゼルと言えば、新型コロナが流行して学校が休校になったり、演奏会などがほぼすべて中止となる直前ギリギリの2020年2月28日、パリ・オペラ座バレエ団来日公演。
舞台に近い座席で正解。絢子さんももちろんよかったですが、理沙子さんのジゼルも素晴らしい第1幕ではアルブレヒトに恋する乙女から錯乱へ。第2幕ではウィリに…これまで観てきたのは、アリス、シンデレラ、クララ、亀の姫、キトリ、オーロラ姫、プリンセス(アラジン)というほんわか系の役柄がほとんどだったけど、錯乱の場面やウィリでは新たな理沙子さんの側面を見ることができました踊りについてもド素人なのであれこれ言えませんが、ただただホントに素晴らしかった。幕間にホワイエで話したバレエ鑑賞歴ウン十年のK師匠も、私に合わせてこの公演に来てくれましたが、K師匠も最近理沙子さんがドンドン良くなっていると満面の笑みで絶賛されていた。速水さんはいつもジャンプが高くて余裕があるその身体能力に注目していますが、今回も期待どおり。細かな演技や表情もよかったです。池田・速水組だけ1公演なのが残念。もう一度観たかった。
アルブレヒトの婚約者のご令嬢バチルドは与布さんやはり理沙子バジルの恋敵は超美形でなければね。ツンとしていて、出されたワインも一口飲めばお口に合わないのでもういりません。ジゼルがお礼に手を取ろうとしたら、触らないでよ!そういう冷たさもよく出ていたし、田舎娘なんかめじゃないわよ、この指輪を見なさいよ!最後はフンって感じで帰って行く超大ファンの理沙子さんと与布さんとがからむ場面が個人的には一番のツボでしたペザント パ・ド・ドゥはその時与布さんが舞台上にいたのであまり記憶なし
ジゼルに恋する村の男ヒラリオンは中家さんがイカツイ(←褒め言葉です!)見た目からして敵役。福田さんと中島さんも見ましたが、一番ヒラリオンっぽかったです。昨年6月ライモンダのアブデラクマンのマッチョなキャラもかなりハマっていたので、結構好きなダンサーさん。ミルタ寺田さんはこの日も素晴らしい空中を浮遊している雰囲気がよく出ていたし、ウィリの女王として冷徹さも。ウィリの群舞もめちゃくちゃ美しいバクランさんの指揮もよく見えて、音楽も美しかった大満足の公演でした。
この日はマチソワ。18時開演ソワレの米沢唯さん・渡邊峻郁さんペアも観ました。つづく…