田口ランディ『忘れないよ!ヴェトナム』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

田口ランディ『忘れないよ! ヴェトナム』(1996)を読みました。

 

内容紹介
まさか私が旅行記を書くために何も知らないヴェトナムを訪れるとは……。不思議な運命と新鮮な出会い。自由に、気ままに、時には危険も辞さない珍道中の数々。田口ランディのデビュー作!

内容(「BOOK」データベースより)
ある日、友人がお茶の水の聖橋の上で言った。「ああ、メコン川の夕陽が見たい」。それから一〇年経ち、彼女は本当にヴェトナムで職を見つけた。さらに一年後、まさか私まで旅行記を書くためにヴェトナムを訪れるとは…。不思議な運命と新鮮な出会い。自由に、気ままに、時には危険も辞さない珍道中の数々。田口ランディのデビュー作。

図書館で面白そうな本を探していて見つけた本。3年ちょっと前まで5〜6年間ベトナムビジネスをやっていた身としては気にならずにはいられない。本のタイトルも私の心境と同じ『忘れないよ!ヴェトナム』🇻🇳


私はハノイに2回とホーチミンに5回出張しただけで、ビジネスのためなので濃いベトナムを満喫したとまでは言えないが、仕事という意味では非常に濃密な6年間だった。この本が刊行されたのは1996年で、しかも、メコンデルタに位置するカントー周辺なので、さらに濃い〜ベトナムが描かれている。いわゆる日本にある「普通のトイレ」でなかったり。衛生面でかなり問題があった「熱い旅」。


「私にはどうも、ヴェトナムにいる日本人たちってよく理解できない。変な奴らだなあと思う。だってみんな嫌いなくせにヴェトナムにいるんだもの」と著者は言う。ある意味当たっているし、ある意味違うか…ベトナムってそういう変な濃厚な魅力のある国かもね。厳しい仕事を一緒にやってきた元同僚だった先輩たちが今もベトナムに住んでビジネスをされている。コロナが落ち着いたらまた行ってみたいと思う。