藤田晋『渋谷ではたらく社長の告白』 | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

アメブロ利用者なもので…サイバーエージェント社長の藤田晋「渋谷ではたらく社長の告白」(2005)を読んでみました。たまたまKindle Unlimitedで無料でした。

アメーバブログの話は出てきません。
渋谷ではたらく社長のアメブロ


二一世紀を代表する会社を作りたい―。高校生のときに抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ…。孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々に告白したノンフィクション。夢を追う人必読の書。


高校生の頃の決心からのリアルな体験を綴ったサイバーエージェント社長藤田晋さんの体験談。

「21世紀を代表する会社を作る」と高校生の時に夢を持ち、学生時代からアルバイトで無我夢中で猛烈に働き続ける。インテリジェンス宇野康秀社長の支援を受けて、1998年3月に3人で創業。夢をともに持って集う若者。小さなオフィスに寝泊まりして死ぬ物狂いで働くスタッフ。知識がなくても分かったフリしてその場をしのいで帰ってからみんなで猛勉強。堀江貴文さんのオン・ザ・エッジとの提携。そのまま突っ走ってきて1998年3月創業から2年で、(ほぼ)最年少社長として上場にこぎつける。

しかし、当時はITバブルが終わろうとしている時代で、集まった「優秀な人材」がドンドン辞めていく…株価暴落によりノイローゼ気味になる藤田さん。身売りを決心したときの宇野康秀社長の温かさ。

ITバブルから立ち直ったあたりがあっさりしすぎているので、そこをもっと紙面を割いて書いてほしかったかな。あと、奥菜恵さんは…口笛

かなり劇的な展開。あっという間に読み終わり、とても面白かった。