都響第894回B:マーラー交響曲第6番「悲劇的」アラン・ギルバート | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

東京都交響楽団第894回定期演奏会Bシリーズを聴いてきました。バレエや演奏会続きで、書くのが遅い私はなかなか追いつきませんガーン

 
2019年12月16日(月)19時開演 サントリーホール
【指揮】アラン・ギルバート Alan Gilbert

マーラー:交響曲第6番 イ短調《悲劇的》

 
インターコンチのクリスマスツリークリスマスツリー大きすぎて入りきらない…
サントリーホール前もクリスマス。かなり地味…
サントリーホール内もクリスマスクリスマスツリー
 
都響のマーラー第6番は、2013年11月にインバルによるツィクルスで聴いた。その時とは第2楽章と第3楽章の順序が逆で、今回はアンダンテ・モデラート→スケルツォの順でした。第1楽章との関係から、スケルツォが第2楽章に置かれる方が好み。第2・3楽章の順序やハンマーの回数が話題になりがちだけど、まぁ、そんなのはどっちでもいいかな。
 
最近の都響にはあまりないようなとにかく音が大きくてゴリゴリしてた印象。細かく聴くとまぁいろいろあるだろうけれど、個人的にはそのあたりはあまり気にしない方なので(そこまで耳がいいわけではない幸せ者ガーン、まずまず好感を持ちながら聴いていた。確かにインバルの時のような圧倒的な響きではなかったような気もするけど、第1楽章は大人しく弾いていても面白くないから。ずしんずしんという行進を想像させるような重厚感はとてもよかったと思う。好きな第2楽章はとても美しく、第3楽章は第1楽章を思い出しながらずんちゃかちゃん。長い第4楽章も長さを感じさせず楽しめた。最後のハンマーの音はデカかった。
 
ネット上は賛否両論。そもそもの期待が大きいがゆえにそこまでではなかったという方が結構多い気がしますが、会場は熱狂的にアラン都響を称えていて、オケがハケてもかなり多くの人が残って大きな拍手を続けソロカーテンコール。アランは楽譜を高々と掲げて会場からさらに大きな拍手。今回の公演は無神経な咳も少なかったし、雑音も一部を除いてほとんど聞こえない好環境でした。本当は私のブログが汚れるので書きたくないのですが…私の耳に入る距離の座席に実に迷惑な老女が2人並んで座っている。定期会員なので残念ながらいつもいる。老女2人は毎回毎回、演奏中に演奏とは全く関係ない公演チラシをパシャパシャ読んだり、パンフレットを読んだり、飴を開ける音を出したり、演奏中に話したり。あまりに酷いと思っていたら、やはり誰かからクレームがあったみたいで、2回程前の公演の時にスタッフから結構長い間厳しく注意されていた悪質な曰く付きの2人組。前回は反省したみたいで「多少は」マシだった。今回は、上手側の婆さんはほとんど熟睡していたのでほぼ無害だったが、下手側の婆さんはやはり公演チラシを見るので雑音発生。その上、第4楽章の最後の音が終わり、アランがタクトを下ろさず、5秒、6秒と経過した静まりかえる中で、周囲に聞こえるような声で隣の婆さんに「もう終わり?」と聞いたガーン どうしてあと3、4秒待てない?相変わらず常識のカケラもなく、ホント迷惑。
 

7月に福岡アクロスで聴いた小泉&九州交響楽団(清水華澄さん)のマーラー第3番のCDが来年2月5日に発売されるそうです(こちら)。