N響第1858回:巨人&メンコンetc.(ルイージ&ズナイダー) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

朝8時から14時過ぎまでオフィスで仕事してから、NHK交響楽団の第1858回定期公演Aプログラム(2日目)を聴いてきました。

この土日は代々木公園では年に1度のわんわんカーニバル開催。気づいていれば、土曜日にJoli を連れてきたのに… 残念… 巨大なピレニアン・マウンテン・ドッグやダルメシアンも来ていて、飼うのはとてもたいへんそうだけど興味津々でした。

2017年4月16日(日)15時開演
NHKホール

【指揮】ファビオ・ルイージ Fabio Luisi
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【ヴァイオリン】ニコライ・ズナイダー Nikolaj Znaider
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アイネム:カプリッチョ 作品2(1943)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
【アンコール】
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 アンダンテ
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

ルイージに対する熱い想いは、改めて書くことにして…

仕事した後にNHKホールに着くと、どういうわけかこんなこと滅多にないのに体調イマイチ。結局、最後まで回復しなかった…ガーン 

だから、最初のゴットフリート・フォン・アイネムの『カプリッチョ』は全然集中できなかったけれど、曲名のとおり、カプリッチョ。それでも十分に楽しめた。

いわゆる四大(三大)ヴァイオリン協奏曲とか言われているけれど、チャイコ、ブラームス、シベリウス、ベートーヴェン等と比べるとそんなに好きではないため、ここ数年間で実演を聴いた記憶がないほど積極的には聴かない作品。それがかえってよかった音譜 とにかく、ズナイダーうま過ぎ合格 ここ数年間N響で何人もの一流ヴァイオリニストの演奏を聴いてきたが、際立つ巧さ。2013年9月のフランク・ペーター・ツィンマーマンのブラームスは恐るべき正統派の超名演でしたが、それに迫るのではないかとさえ思う。1741年製グァルネリ・デル・ジュス「クライスラー」の力もあるのだとは思うけれど、早めのテンポで弱音や伸びやかな高音も見事な表現力。大柄な体格からは想像できない繊細で自由自在なヴァイオリンを堪能できた素晴らしい演奏でした。会場のみなさんからは、前半プログラムでは最近ないほどの大きな拍手と bravo が飛んでいました。

アンコールは、ルイージも 2nd Vn の後ろの席に座って聴く中でのバッハ。体調不良の中、集中力が切れたこともあり、まぁまぁ普通に聞こえた。

休憩後も引き続き体調不良… マーラー第1番は、完成した9曲中で第7番とともに日頃聴かない作品。そういう意味では、この日は超有名曲ながらも好んでは聴かない作品がプログラムに載っていたということ。メンコン同様に、それがよかったのか、新鮮な気持ちで聴くことができて、非常によかった。特に、最後のホルンとトロンボーンが立ち上がったところあたりからは泣けてきた。感動した。やはり、さすがはルイージ。テンポの揺らし方に酔わされた。熱く激しい指揮。金管を中心にN響はルイージによくついていった。素晴らしかった。演奏後には猛烈な拍手と bravo!

ルイージはCプログラムも聴く予定です。