書店さんでの著者マナーは大切です。 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

▶著者が複数人で書店さんに行って、

陳列されている本の前で

大撮影会したらしく、書店さんから

クレームの電話が入ったんです。

 

その旨編集担当に話したら、


「そんなこと、著者には注意できない」

と言われてしまい・・・。

 

富田さんはどうしていますか?

 

と、某版元の営業の人からご相談。

 

著者自身も、

一緒に行かれた人も

 

それぞれは、非常識な人たちでは

ないとは思うのです。

 

書店では静かに。

 

そんなことは、

わかってはいるとは思うのです。

 

ただ

大勢でいると、なんか

テンション上がってしまうんでしょうね。

 

しかも残念なことに、

 

「ねえねえ、写真撮りましょうよ」

という、アホが必ず一人はいて(笑)

 

そうだ、そうだ、そうだとなってしまうのかな。

 

気持ちはわからないではない。

 

はじめての本、

浮かれるなというのも無理かもしれません。

 

著者自身は浮かれてなくても、

 

一緒に書店に行った人が

テンション高く、

写真をバンバン撮ったり、

ワイワイ騒いでいるとき

 

「静かにしてください」とは

なかなか言えないですよね。

 

だって自分のために

盛り上がってくれているのだから。

でも、だからこその

 

事前教育なんです。

 

くだんの営業に

 

「繰り返し、繰り返し

編集の人にお伝えしている?

お願いしている?」と聞きましたが

 

「編集だってわかっているもの」と

改めては話していないとのこと。

 

問題が起きたら対応する

 

では遅くて、

 

編集にはきちんと理解をしてもうらことが重要。

 

そして、

編集から、著者に

繰り返し、理解を求め、

 

著者から応援してくれるひとたちに

 

事前に「注意事項」として

お伝えしてもらう

 

ということが大切なのです。

 

繰り返し繰り返し

教育していかないと、

 

人は理解をしませんから。

 

✅なぜ書店で騒いではいけないのか

✅なぜ無許可で撮影をしてはいけないのか

 

その理由をしっかりと

共有しておくことで

トラブルは回避できます。

 

それでも、トラブルは起こるのすが・・。

▶書店で騒いではいけないのは、

他のお客様に迷惑がかかるからです

 

▶無許可で動画、写真とも撮影がNGなのは

1,万引き行為と誤解されかねないから

本の表紙を撮影することは大丈夫ですが、

本の中身を撮影することは、

著作物を無断で奪うわけですから万引きと同じことです。

 

2,他のお客様が映り込む危険性

他のお客様が映り込んだ写真や動画を

無断でSNSにアップして、

トラブルになったということは

実はとても多いのです。

 

無断の撮影は、

警備員室に連れていかれる可能性もあります。

警察を呼ばれることもあり得ます。

 

くれぐれも気をつけてください。

 

書店さんも

意地悪をしているわけではありません。

 

トラブル回避をしたいだけ。

 

それは版元も同様なんです。

 

書店さんからのクレーム。

じゃあ、編集が行って謝ってくれるのかと

いえば、結局は営業が頭を下げることになる。

 

そうなったら、

その本を書店さんも営業も

売る気は薄れます。

 

誰も得をしませんよ。

 

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