編集長の富田志乃です
本づくりの過程で、
著者にもゲラを読んでいただき
加筆修正をお願いするのが通常の流れ。
その場合、そのゲラを
どこまでの範囲の人に
見せていいのか、
意見を聞いてもいいのか問題があります。
その感覚は、
編集者によって様々です。
家族やまわりの人にゲラを見せて、
「あぁ言われた、こう言われた、
だから修正したい」というのは困る
という編集者もいるでしょうし、
私のようにむしろ
家族やまわりの人に早く見せて
もっと意見を聞いてくれ
客観的な意見を聞いてきてくれ
と思うので、
いろいろな考え方があります。
ただし私だって、
意見は聞いてきたとしても、
こちらの意見と違う場合は
「直さないでいいです」と
はっきりと申し上げますよ。
ただ、身近な人の意見は
編集者が気づかなかった
著者らしさが引き出せる場合もあり、
それが差別化になることもあるので
まったくダメとは思わないのです。
または、こちらが遠まわしに
「ここは・・・ちょっと・・」と
指摘しても気づいてくれず
はてさて、どうしたものかと
思っていたところ
身近な人からダメ出しされて
はじめて
「富田さんが言っていたのはこのこと?」
なんて気づいていただけることもあります。
私が本当に、
いちばん困るのは
「ここを直してください」
と言っているのに
「妻はおもしろいと言っている」
「友人たちはこれでいいと言っている」
と、直してくれない著者です。
僕の作品を直すってことは、
僕を否定していることだよね。
と、ほぼ新人に近い人に
言われたときは
ちょっとびっくりしました。
気をつけた方がよいのは、
ゲラを身近な人と共有することはよいのですが、
あの人にも、この人にもと
たくさんの人に見せてしまうと、
意見は様々でてくるため、
本当に収集がつかなくなります。
お世辞ばかり言うひとも
相談しても意味がないですし、
複数の人に相談するのも止めた方がいいかも。
1人、多くても2人。
しっかりと読んでいただき、
ちゃんとした意見、そしてその理由を
聞かれたらよいと思いますよ。
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