「切ない」と「暗い」の境界線 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

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出版業界33年。
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出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

人気アイドル

目黒蓮さん主演のドラマ

 

SNSで

 

暗い。

月曜の夜からげんなりする。

 

などのコメントが

寄せられていました。

 

たしかに

暗いっていえば暗いけど、

 

以前のドラマ

「silent」と何が違うのかな?

 

脚本家も

演出もプロデューサーも同じ。

 

それなのに

silentは、

「切なくていいよねえ」

と大人気だったのに

 

「切ない」と「暗い」の

境界線は何なんなのでしょうか?

 

silentだって

まぁまぁ暗いと

私は感じました。

 

でも、

月曜の9時だから

暗く感じるのか、

 

木曜日の10時だったら

切なく思えるのか・・

 

ちょっとした匙加減で

 

人は、受け止め方が

変わってくるのかも

しれませんね。

言葉の使い方。

設定、表情。

 

本当に少しの違いで、

印象はガラリと変わります。

 

それは書籍も同じで、

 

「重厚感」を出そうとして、

 

硬すぎたり、

真面目過ぎたり、

難しそうにみえたり。

 

では、「簡単そうに演出しよう」

として、

 

軽すぎたり、

信用度がなくなったり

内容が薄くなったり。

 

本当にちょっとしたことなんですよね。

いま、

小学生の親に向けた本を

作っているのですが、

 

本文の中で、

 

パパ・ママにするか

お父さん、お母さんに

にするか、話し合いが

ありました。

 

私は、

パパ・ママの方が

親しみがあって、

いいのかなと一瞬思ったのです。

 

でも、

よくよく考えると、

 

パパ・ママでは、

小学校に入学する前の

子どもを持つ親の印象。

 

また、著者が

現役の教師なので、

 

パパ・ママでは

違和感があると感じました。

 

パパ・ママ

お父さん・お母さん

 

同じ対象者を指すのに、

 

文字としても

響きとしても

 

印象が大きく変わります。

 

ドラマも、

出演している俳優さんの印象や、

ちょっとしたセリフまわしで

 

「暗い」と感じたり

「切ない」と感じたりするんでしょうね。

 

ものづくりは、

実は、正解はないので

本当に難しいものです。

 

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