伝わらない文章の2つの特徴 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

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出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

企画書、原稿

SNSの文章

 

一般的なメールの文章でも

同様なのですが、

 

「伝わらない文章」には

2つの特徴があります。

 

表現を変えれば

「下手な文章」とも言えますが、

 

まず1つは

思いを込めすぎること

 

伝えたい、わかったほしい、

信じてほしい、失礼があってはならぬ

などの「思い」ばかりが

前に出てしまい

 

結局は、

伝えるべきことは伝えられず、

自分の思いばかりを

綴ってしまうことになります。

 

これが、口頭でしたら

なんとなくニュアンスは

伝わるのですが、

文章となるとさっぱりわかりません。

もう1つは

説明が長い文章

 

実は、

文章が苦手だと思っている人、

文章が得意だと思っている人

この両方のパターンで

見られる傾向なのです。

 

文章が苦手だと思っていると、

ついつい、いろいろと

説明をしてわかったもらおうと

してしまいます。

 

「公園の花壇の、赤いチューリップがきれいだった」

と書けばよいのに、

 

例)

私がたまたま通った

道沿いにあった公園で、

実はめったい通らない道だけど

その日は、クリーニング屋に

行く用事があったので、

その道を通ったら

公園があって、その公園に

レンガでつくった花壇があって

そこに咲いていたチューリップが

きれいでした。

 

と書いてあったら

「ながっ」と思いませんか?

 

クリーニング屋のくだりは

不要です。

 

文章がある程度書けると

思い込んでいる人の文章は

 

例)

坂の上を下ると公園がある

その公園では子供たちが遊んでいて、

まるで天国のような

パラダイスのような景色であった。

 

その公園には

レンガでできた花壇があり

トマトのような赤、

太陽のような赤のチューリップが咲いていた。

 

というように、

 

まずこちらも文章が長く、

かつ比喩を多用しがち。

でも、その比喩が若干ズレているのです。

 

天国とパラダイスは似て非なるもの。

トマトの赤と太陽の赤も違います。

 

こんな風に、

伝わらない文章の特徴は、

 

1、おもいを込めすぎ

2,説明が多すぎる

改善するためには

書き出す前に、

 

何を伝えたいのか

何を言いたいのか

 

それを定め

 

その本題に関してのみ

書き出し、

 

その前後に

謝辞やお詫びを入れて完成!

 

もし、

説明が足りないあと思ったら、

その部分にだけ、

文章を追加するようにする。

 

この書き方で、

誰でもわかりやすい

文章は書けるようになると思います。

ただ、最近気づくのは、

 

Facebookで

長文の「思いのたけ」投稿をして

いいね!をたくさんいただいている

ケースが多々あります。

 

でもあれはFacebookだから

成立することであって、

 

日常的なメールや

SNSやブログで

あのまま投稿したって

 

いいね!はつきません。

 

Facebookノリで

LPを作ったり

集客のための

文章を作っても

 

そもそも伝わらないので

集客はできません。

 

Facebookは

ちょっと特殊な場所なのだと

いうことは

覚えておいた方が

よいかもしれません。

 

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