たかが写真、されど写真 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

桜も咲き始めました。

 

平日の昼間、

花見をしている

シニアグループがちらほら。

 

「写真撮っていただけますか?」とのことで、

快く引き受けたものの

 

桜もなんも映っていないアングル。

だったのですが、

 

まずは指定された場所でパチリ。

 

「あの、もしよかったら

場所を移動して映しませんか?

せっかくなので桜が映った方が

記念になると思うので」

 

とご提案したところ

 

「わー、ぜひぜひ」と!!

 

わたしのスマホでも。

わたしのでも。。。

 

はしゃぐ顔が

みなさん、可愛い。

 

最初に撮影したときよりも

笑顔が自然。

 

とっても嬉しそう。

 

適当にシャッターを

押せばいいってもんではないのです。

 

あとで写真を見返したときに

どこで映した写真なのか

わかった方が楽しいだろうな


できれば全員が

綺麗に映るようにしてあげよう。

 

こういう想像力が

大切だと私は常に思っています。

写真の撮り方が

うまいとか、下手ではなく、

 

相手が喜ぶように心がけることが

大切なのだと思うのです。

 

別に二度と会うことのない人に

親切にしても意味がない

と思うかもしれませんが、

 

私は、これは親切とか

親切ではないとかの問題ではなく、

 

ものごとの取り組み方の

姿勢の問題だと思うのです。

 

シャッターを押せと言われたから

ただ押しました。

 

これは、上司から

〇〇をやりなさいと

指示されたことだけをやる 

という姿勢です。

 

一般的にはこういう人が

多いと思います。

 

でも、できて当たり前の

ことしかしていないので、

自分が期待しているよりも

評価はされません。

 

相手のことを考えて

何をすれば喜ぶかを想像し、

指示されたこと以外のことを

1つやるからこそ、

評価されるのです。

私のまわりで成功している人は、

この1つの親切を

積極的にやっています。

 

私も、そういう人たちの姿をみて、

自分にも取り入れようと

思っています。

 

ただ、ポイントは、

仕事でも同様ですが、

 

ここで撮ってくださいと言われたら

そこでいったん撮るということ。

「あっちの方がいい」と

こちらの意見を押し付けないことです。

 

その上で、

「〇〇もどうですか?」と

提案するようにする。

 

この流れは、

実はビジネスにおける

交渉事の練習にもなるのです。

 

たかが写真、

されど写真

 

思考や行動を変えるためのヒントは

日常の中にあるものです。

 

 二極化の時代。  

生き残るには、

抜きん出た才能があるか、

周りを見渡し気を効かせるか。


才能は努力では賄えませんが、

気を効かせることは

努力で身につきますから。

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