女性に立ちはだかるいくつものタイムリミット | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

いまの私の年齢になって

振り返ってみると、

 

30代なんて、まだまだ

若くて、これからどんな人生だって

クリエイトできるじゃん!とは

思うのですが、

 

実際、自分が30代に突入して、

半ばを過ぎたあたりから、

妙に心が不安定になっていきました。

 

それはわたしに限ったことではなく、

30代半ば~40代半ばのこの10年は、

 

女性にとってなんとも

不安定期なんだろうなと思うのです。

 

なぜ、あんなに不安定に

なってしまったかというと、

 

「子どもを産む」

タイムリミットが迫っているから

なのです。

 

医学の進歩により、

40代半ば過ぎても

出産は可能になりました。

 

ただ、現実的に出産が可能かどうかの

問題ではなく、

 

押し寄せてくる

「期限」に焦りを覚え、

心が揺らいでしまうのです。

 

いまの時代は、

女性はクリスマスケーキ、

なんてことは言われなくなりましたが、

 

25歳を過ぎた女性の価値は下がる

と、さんざん刷り込まれた

我々世代は、

 

24歳の壁に、傷ついてきました。

 

もっとも、わたしは、

見事に24歳の壁をぶちやぶり

いまも独身なのですが(笑)

 

そうして、女性たちは、

目に見えない「壁」

目に見えない「タイムリミット」に

 

振り回されているんだなと

感じます。

 

25歳になったら

女性としての価値はない。

 

子どもを産めなくなった

女性は価値はない。

 

そんな風潮が、

実は

いまだに世界中に広がっているのも事実。

 いまの

30代、40代の女性で、

不安定になっているさまを見ると、

心がぎゅっと

締め付けられそうになります。

 

かつてのわたしが 

そうだったように、

 

苦しいだろうな。

光が見えないだろうなと思うから。

 

でも、あんなに恐れていた

タイムリミットなのに、

実際に迎えて、超えてしまえば、

なんてことはありません。

むしろ清々しいくらいです。

 

結婚していても、しなくても。

子どもがいても、いなくても。

 

選んだ人生に間違いはない。

そんな風にようやく

思えるようにもなりました。

そうは言っても、


いま、絶賛苦しんでいる

人のとっては、

そんな先の未来なんて

わかりませんよね?

 

ただ1つだけ。

 

その苦しみは永遠ではないよ、

終わるときが来るよ

 

とは、伝えてあげたいなと思います。

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