文章力に自信がある人にありがちが落とし穴 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

いま

ビジネス、実用書などの

一般書において

 

著者自身が執筆をするのではなく、

ライターがはいる率は7割と

言われています。

現在は

執筆を本業にしている人ばかりが

著者ではありませんし、

 

なによりも

最初のころはプロに任せて

インタビューしていただいたほうが

ノウハウやメソッドが

出てきやすいと思います。

 

ただ、SNSなどで自身で

文章を書いていたり

ブログなどを長期にわたり

投稿していたりすると

 

自分は文章が書ける

と思ってしまいがち。

 

もちろんSNSやブログとしての文章ならば

合格点なのでしょうが、

書籍の文章は似て非なるもの。

 

また、どんなジャンルの本を出すか、

読者は誰かによっても

 

文章の書き方は変わってきます。

でも、自分は書けているはずだ

と信じて疑わない人は

「書けていない」と言っても

 

納得しようとせず、

自分で分析することすらしないのです。

 

分析というと難しく聞こえますが、

 

読者層だと思われる人に

 

自分が書いた文章を読んでもらい

 

理解できるか

買いたくなるか

 

聞いてみたらいいだけのこと。

 

でれきればお世辞を言わない人に

お願いするといいです。

基本の書き方は、

専門の本を読む、

学校に行くなどして習うものですが、

 

書き慣れるためには、

 

どう書けばいいか

教えてもらうのではなく、

 

書いて、書いて、書いて

 

いろんな人に読んでもらうしか

上達する方法はありません。

 

どうしても慣れていないと

文章は固くなります。

 

そんなつもりはないのに

威張っていて

上から目線の文章になりがち。

 

「読み手にわかりやすくする」を

 

誤解して、

 

説明をくどくど書いたり、

比喩を何個も書いたりして

 

結局、何がいいたいのか

わからなくなるのです。

 

スタートからゴールまで

帳尻を合わせた文章を

書くというのは

なかなか難しいこと。

 

まして

長文となるとなおさら。

 

いろんな本を読み、

 

自分はこの文章が好きだなあと

思ったら、

まずは、その文章を

まねて書いてみてもよいのかもしれません。

 

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