本ができるまでどのくらいかかるの?のご質問にお答えします | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界31年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

本って、どのくらいの期間で

できるの?

というご質問をよく受けます。

 

企画会議で通過し

スタートして

最短で6カ月が目途です。

 

ただ、

スタートまでには

時間がかかっても

つくりはじめたら

1~2カ月でつくってしまう

場合もあります。

 

もちろん、

2年、3年かかることだって

あるのです。

 

雑誌は発売日が決まっているので、

絶対にその日までに

完成しなければなりませんが、

 

書籍にはその絶対的な

〆切はありません。

ただ、書店さんに配本をするために

取次店にルートの予約を

しないとならず、

それは事前に予約をしないと

なりません。

 

また、出版社も

企業ですから、

いつ、どんな本が

出るのかで

予算を決めたりしますから、

 

〆切がないからといって

いつ出してもよい

というものでもないのです。

ただ、書籍は、

パターンにはめ込んで

作れるものではないので、

 

早くできるもの、

時間がかかるもの、

それぞれ企画によって

変わってはきます。

 

ただ、編集者も

同じ企画をずっと抱えていたら

新刊に取り掛かれませんし、

 

発行の時期が少しずつずれた

企画を常に数本抱えているので、

 

スムーズに仕上げたいと

思っているのも事実です。

 

しかしながら

たくさんの人が関わって

つくるのが書籍。

 

いつまでに〇〇する

いつまでに〇〇を決める

 

など、予定は必ずたてますが、

そううまくいかないことも事実。

 

それなのに、

スケジュールを出してください。

期日を決めてください。

 

はじめて本を出す人に

多い傾向です。

 

もちろんお忙しいのだろうなとは

思うのですが、

もう少しこちらの事情もわかってくれたら

嬉しいかな。

 

 

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