なぜ、強みを捨ててしまうのか・・・ | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界31年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

企画書のブラッシュアップコンサルを

させていただきますが、

 

意外と

ご自身の強みを捨てて、

 

素手で戦おうとする人が

多いことに驚きます。

 

キャリア満点!

受賞経験もあるカメラマンの方が

海外で出会った人々との

ふれあいをテーマに

本を書きたいとのこと。

 

その上で、

「文字だけで勝負しようと思います」

 

とおっしゃる。

 

なぜ?

 

すでに何冊も本を出している

著名なカメラマンならば

そういう変化球もよいかも

しれませんが、

 

はじめて本を出そうしているのに、

なぜ、一番の強みのカメラを捨てるの?

 

カメラを通じて

写真を通じて交わせた

コミュニケーションではないのですか?

 

なによりも、

この交流風景の写真があった方が

よくないですか?

 

と言ったら

「え?写真使っていいんですか?」と。

 

写真が一番の強み!!

 

美容室を20年以上

経営されている女性からは、

 

私は経営もうまくいっているし、

お客様にも恵まれている

 

だから

「引き寄せの本を出したいのです」

とおっしゃるものですから

 

またまたびっくり。

 

件のカメラマンのお話をし、

強みを捨てていると

思いませんか?

〇〇さんも同じなのですよ

 

とお伝えしたけれども、

 

キョトンとしている。

 

そして

「ごめんなさい、カメラマンの方の

何がおかしいのか、わかりません」と。

 

困ったぞ・・・

では、

〇〇さんは、なぜわざわざスピ系を

くっつけた企画にしたいのですか?

 

と質問を変えてみました。

 

すると

 

『差別化です』

 

やはりそれか。

 

カメラマンの方も

同じことを言っていました。

 

多くの方は、

この差別化の呪いにかかって、

強みをあっさり捨ててしまうのです。

 

差別化とは、

ご自身の強みを捨てることではないのです。

 

まずは

自身が一番戦えるフィールドにたちます。

 

つまり、

実績や体験や経験が一番あるものです。

 

そのフィールドの枠の中で、

切り口、見せ方、アプローチを

変えて

「差別化」をはかっていきます。

 

それが「差別化」です・

それなのに、

せっかく

戦えるフィールドを降りてしまったら

差別化どころか

 

著者としての

エビデンス(根拠)を失効して

しまいます。

 

そうはいっても

案外、自分の「強み」は

自分では見えないこともあります。

 

〇〇歴30年

という素晴らしい実績があっても、

 

なんとなくやってきただけ。

個人で細々やっているから。

と、さほど強みだと思っていない

方も多いのも事実。

 

でもですよ、

なんとなくやってきて

30年続くのは素晴らしいですよね?

 

スタッフの多さが実績ではありませんよね?

 

もう一度

ご自身の「強み」と

向き合ってみれば

強みがいっぱいあると思います。

 

 


 

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