あなたの人生が本にならない理由 | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界31年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
好きなものは宝塚。とくに花組推し。
上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

生きた証が欲しいから

本をだしたい。

 

自叙伝を書きたいという思う人は

たくさんいます。

 

小冊子のようなものの制作から請け負う

業者もいくつもありますし、

 

お客様サービスの一環として

「自分史」づくりを引き受けてくれる

デパートもあるくらいです。

 

ただ、「自叙伝」を商業出版したい

 

というのは、本当にハードルが高く

かなりの確率で「無理」なのです。

 

そもそも、見ず知らずの人の人生に

みなさん、興味がありますか?

 

見ず知らずの人の意義主張に

お金を払いますか?

有名人が介護の本を出すと

「私も介護をしているから本を出せる」

と思うのかもしれませんが、

 

有名人がどんな介護をしているのかは

知りたいですが、

 

隣の奥さんがどんな介護をしているのかを

わざわざ1500円払って知りたいとは

思いません。

 

もちろん、かなりのインパクトが

あるのでしたら別ですが、

 

大概の場合は、

よくある介護のお話なのです。

 

自分にとっては、

壮絶で大変な介護であっても、

 

同じような経験や体験をしている

人は世の中、たくさんいるのです。

 

結果として特別なことではない

とも言えます。

中2で自殺未遂、その後非行に走り、

16歳で極道の妻になり、

養父と出会い立ち直り、猛勉強の末

29歳で司法試験に受かり弁護士になった

 

こんな人ならば、

たとえ無名の人でも読んでみたいです

 

人は負けない気持ちさえあれば

やり直せるのだという勇気をもらえます。

 

『だから、あなたも生き抜いて』

大平光代/著

https://amzn.asia/d/7i3NM03

 

乙武洋匡さんの本が出たときも

かなりの衝撃を受けました。

彼の外見の衝撃もありましたが、

あの前向きさと明るさです。

タイトルのインパクトも含め、

本を読んでみたいと思います。

 

『五体不満足』

https://amzn.asia/d/7LVYi2i

 

自分に無いものばかりを見て

「ツイていない」と嘆くのではなく、

あるものを見て、前向きに

生きていく姿は、

誰の心も震わせました。

当時はですが(笑)

 

いまは、SNSがあり

自分で発信することができます。

 

もし、自叙伝を書きたい。

もっと自分を知って欲しいと

思うのでしたら、

まずは、

SNSで発信してみましょう。

 

SNSでバズれば、

 

「有名人」ですから

自叙伝を出す資格を得られます。

または、

自叙伝を出したいという方に

ご自身の原稿を

少し時間をおいてから

読み直してみてくださいと

お願いしました。

 

「編集長、たしかに、

これでは読者はつまならいですね」

 

と連絡をいただきましたので、

 

原稿そのものをボツにする必要は

なく、」

 

そこに、

解決策やノウハウを入れて

書きなおしてください

 

とお願いしたところ、

 

ぐっとよい原稿になって

 

弊社から出版した人もいます。

 

出版を人生の思い出づくり

 

と思う方は、自費出版を覚悟するか、

 

自叙伝に拘らないか

 

この二つに一つかもしれませんよ。

 

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