編集長の富田志乃です。
さて、人間は、
なぜ、失ったもの、
得られなかったものばかりを
美しく、価値あるものだと
思うのでしょうね。
叶わなかった恋は、
いつまでも色あせることなく、
美しく見えたり、
あんなにイヤで辞めたはずの
会社が、転職してみたら
「やっぱり前の会社の方がいい」
と思ったり。
「あんな男、いますぐ別れたい」
と、豪語していたのに、
いざ、浮気されて
「ごめん、別れて欲しい」と
言われた瞬間、
絶対、別れない。
夫としての責任はないのか
と言い出す始末。
だって、別れたいって
言ってたじゃん(笑)
出版界でもこんなことがあります。
他の出版社さんから出た本で、
「もう重版しないというから、
ロングさんで、新書化して
くれませんか?」と著者から言われて
それではと、
その出版社さんに連絡をすると
「ちょうど文庫化しようと
思っていたからダメです」
なんて回答をいただくことも
以外とあるのです。
重版しないと決めていても、
他社が興味があるということは・・
と惜しくなってしまうのでしょうね。
こんな会社、
こんな男、
こんな女、
こんな親
こんな自分
そんなこと言わないで、
ちゃんと自分の手元にあるうちに、
自分のテリトリーにあるうちに
大切にしたらいいんです。
たしかに
自分のものになった途端、
色あせてしまうものはわかるけど、
でも、色あせたものを
大切に愛せることが
実は人として
必要なんじゃないかと
近頃思う、私です。
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