著者あるある!編集者は大炎上!! | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

出版業界33年。
営業(広告、書店、取次)から編集に至るまで、まるっと制覇!
出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

著者が原稿を書く、

もしくはライターさんに

書いていただく

 

どちらのケースでも、

 

まずはワード形式で

原稿を出していただき、

 

それを校正し、

OKだったらDTPつまり

印刷データーにし、

それを

プリントアウトしたものを

ゲラと呼びます。

 

もっとも最近はプリントアウトせず

PC上で作業をおこなう

出版社さんもあるようですが・・・。

 

さて、その工程の中で、

 

再三「原稿の確認をお願いします」

とお伝えし、

それ相応の時間も確保し

お待ちしているわけですが、

 

まず、読んでくださらない。

 

いかがでしょうか?」

とご連絡すると、

 

「はい、はい、あれで大丈夫です」

とおっしゃる。

 

その軽い返事、

やっぱり不安なので、

 

「本当に大丈夫ですかー」

 

と、やんわり誘導してみますが、

 

「はい、はい、直しはなしです」

とおっしゃる。


こちらで校正したゲラを

またお渡しして

「いかがですか?」と聞くと、


「バッチリ👌」と返信


絶対そんなはずはないから、


「いやいやいや、、」とお願いしても、


「オッケー🙆」と回答が。


そのやりとりを数回。


では、いよいよ

印刷会社へGO!!

 

「これをもって、責了とさせてください」

と最後のゲラをお渡ししたとたん、

 

赤字満載、

真っ赤な原稿が戻ってくるのです。

 

ここは表現が違う。

ここはもっとこう書く。

ここにこれを追加してください。

ここはいらないからカットして。

 

直しや追加がてんこ盛り。

 

え?え?え?えーーーーー???

 

この間のやり取りはなんだったの?

 

〆切3日前に、

こんなに直しが戻ってきて、

あちきにどうしろと??????

 

「これが最後です」

と言われてはじめて

やっと不安になって

やっと原稿を読みなおす著者の

なんと多いことか。

 

たしかに

同じ原稿を何度も読み直すというのは

大変なのかもしれません。

 

でも、本当に〆切間際ですと、

泣けてくるのです。

最近は、

〇〇さんは違うとは思うのですが・・

と上記の事例をお伝えして、

 

原稿を見てください。

とお願いしています。

 

昨今の著者さんは、

執筆が本業というより

ご自身の仕事をしながらの

本づくりですので、

時間的にもタイトなのだと思います。

 

それは理解しつつ・・・

 

これから本を出される方、

本を出したいと思われる方は、

 

本づくりがはじまったら

スケジュール管理は絶対条件ですよ!!

 

 

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