寂しさを自分で消化できない人たち | 編集長富田志乃の部屋 ~人生が変わる出版のお話~

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出版業界33年。
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出版業界を知り尽くした現役編集長が、出版のあれやこれをお伝えします。
元宝塚花組トップスター柚香光さんと上カルビをこよなく愛する肉食系編集長

編集長の富田志乃です。

 

昨日の続き。

 

広末涼子さん、

上原多香子さんのような女性は

 

「寂しさを自分で消化できないのだ」

というようなネット記事がありました。

 

寂しさというのは誰にでもあるし、

自分で消化できないときもあります。

 

寂しいときこそ

家族がいるじゃないか

友達がいるじゃないか

とおっしゃる方もいますが、

 

家族や同性では埋まらない寂しさもあります。

友達だからこそ、話せないこともある。

 

 

夫婦だってもともとは異性だけど、

数年たてば「家族」に

なってしまうようですし、

 

結婚しているから

パートナーがいるから

友達がいるから

 

寂しくないはずだというのも

ちょっと違うのかなとも思います。

 

 

ただ、寂しいとき、

つけこんでくる輩がいることは事実。

 

しかも寂しいと

判断が鈍るものだから、

 

失わなくてもいいものを失ったり

傷つく必要もないのに傷ついたり。

 

なんとも「寂しさ」というやつは

タチが悪いなあと感じます。

 

 

知人の美容師さんから聞いたお話。

 

最近、来店の頻度が増えて、

綺麗になったなと感じたお客様が

いて、

 

「最近、何かありましたか?」と伺ったところ、

 

どうやら年下のボーイフレンドが

できたとか。

 

彼女は専業主婦なので、

まあ早い話が不倫なのですが。

 

オンラインゲームで知り合った彼は、

 

寂しいとき、

すぐメールの返事をくれるそうなのです。

 

会いたいって言うと、

時間もつくってくれて、

 

「夫は私をないがしろにするが、

彼は本当に大切にしてくれると」と

涙ながらにおっしゃるとか

 

ちょっと待った!

 

昼間、オンラインゲームをやれるってことは、

すぐレスがあるということは、

その彼、働いていないですよね?

食事代、彼女が支払っていませんか?

 

まさに、そうでした。

 

ただし、誤解をしていただきたくないのは、

働いていなくてもいいのです。

どちらがお金を払ってもいいのです。

もっと言えば、

自己責任の元、

不倫をしてもそれは

他人がどうこう言えることではない。

 

ただ、

「離婚するから結婚して」って言ったら、

あっと言う間に音信不通になるだろうね。

 

案の定。

 

その彼にとって、

専業主婦である彼女が都合が良かったのです。

 

今夜泊まりたいとは言われない。

週末会いたいとも言われない。

「ごめんね、私結婚していて」と

なぜか女性の方が立場が弱くて、

金銭面はすべて彼女負担。

 

こんなの、作り話でしょ?

 

と思われるかもしれませんが、

 

すべて事実です。

 

 

寂しというフィルターがかかると、

人は当たり前のことがわからなくなる。

 

「それは好きだからだよ」

「愛は損得ではない」

 

なんてことを言う人もいるでしょうが、

 

こんな簡単なことすらわからなくなるのは

愛ではなく、

 

ただ寂しかったからなのです。

 

本当は薄々、「違うかな?」と

気づいているはずなのです。

 

でも気づいてしまったら

違うということを明らかにしてしまったら

 

また寂しくなってしまう

だから手放せないのです。

 

傷つくから、

失うから、

 

まわりがどんなにアドバイスしても、

 

寂しいゾーンに入ってしまったら

誰も声も届かない。

 

結局は、

傷ついて、

失って、

 

また寂しくなって、

 

失って、

傷ついてを繰り返すしかない人たち。

 

踏みとどまれる人と超えてしまう人との

差って、ほんの僅か。

 

その僅かな差は、いったい何なのでしょうね。

 

私だって、

超えてしまう日が

明日来るかもしれません。

 

 

 

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