KKロングセラーズ
編集長の富田志乃です。
本を出したい、
著者になりたい
その夢を叶る
お手伝いをさせていただいて
いますが、
では、著者になったら?
どうする?
本を出した限りは
1冊でも多く売りたい、
重版したい
その思いは出版社も同じです。
ただ、その思いが空回りしてしまう
人が多いのかなと感じます。
本を出したまわりの人から
こうした方がいい、
ああした方がいいとアドバイスを
受けることもあるでしょう。
Facebookなどでも
連日、本をだしました!
こんなに積んでます!という
写真を見かけますから、
自分もやらなければと思うのかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
出版社には出版社の
それぞれに、ルールがあります。
書店には書店の
それぞれに、ルールがあります。
それを無視して、
著者としての事情を振りかざしても、
誰も得をしないのです。
著者が書店に行ってご挨拶をすることすら
やめて欲しいという出版社はあります。
どうしても行く場合は
出版社の人が同行すること、という
出版社も多いです。
関係者の方に買ってもらうのも
やめて欲しいという出版社もあります。
もちろん、逆に
上記を奨励する出版社もあります。
どんどん書店に行ってください。
どんどん関係者に買ってもらってください。
そういう出版社もたくさんあります。
ですから、
すべて出版社に聞いてください。
どこまでやっていいのか。
本が出る前に確認をしましょう。
なお、
書店における「万引き」といえば、
代金を支払わず本や雑誌を持ち帰る行為ですが、
本や雑誌の内容をスマホなどで撮影することも
「万引き」となります。
本や雑誌にとって、そこに印刷されている
情報を提供することで、代金をいただいているので、
それを撮影し持ち帰ることは
万引きなのです。
書店でスマホをかざし、
写真を撮ること自体を禁止している
書店もあります。
ご自身では
「表紙を撮っているだけ」
「陳列状況を撮っているだけ」と
言っても、傍からみたらわかりません。
ですから、撮影をする際は
書店のスタッフに撮影許可を取り、
かつ、SNSにアップすることが
可能かどうか、確認をするというのが
本来、あるべき、ルールです。
はじめての本は、
著者本人だけでなく、
まわりの人も喜んでくれますし、
テンションも上がります。
ただ、
本は、たくさんの人間を経由して
読者に届きます。
その人、立場、
それぞれに事情があることも
理解してください。
嬉しい気持ちもわかります。
売れないと出版社に申し訳ない
という気持ちもわかります。
でも、良かれと思ってやったことが
逆効果になることもあるのだということを
どうか、覚えておいてください。

