KKロングセラーズ
編集長の富田志乃です。
出版関連の仕事をしていなくても、
文章を書く必然は
意外と日常的に起こることでは
ないでしょうか?
メール、SNSにおいても、
「見直す」習慣は
持っていた方が
いまの世の中、安全だと思うのですが、
こと、「出版」においては
添削、校正、校閲は必然です。
ですから、著者やライターさんに
書いていただた文章に
「赤入れ」をする、
つまり「添削」することは
当たり前と思っていたのですが、
これが、意外と当たり前ではない
こともあるのです。
書籍の原稿ではないのですが、
「アメブロに投稿する前にチェックして」と
お願いされたから、添削しているのに、
どんどん直しを入れていると
どんどん不機嫌になって
「もうやめて」と怒られます。
あ、弊社の副社長の ことです。
しかし、副社長だけでなく、
初稿をお送りいただく際
「富田さん、お手柔らかに」と
まるで捨てられた子猫のように
懇願する著者もいます。
執筆途中の原稿を見せてくださいと
お願いしても、
全部あげてからにしてくださいという
著者もいますし、
直しを打診すると、
「家族は面白いと言ったのに」
と本気でキレた人もいました。
ちなみに
これ、すべて
「男性」です。
たまたまかもしれませんが。
セミナーをしていても
「富田さんに怒られる」と
本気でビビッているのは
大概が男性でから、
こうなってくると、
私の「言い方」の問題かもしれませんね(笑)
ただ、男女関係なく
同じ言い方をしているつもりなのですが・・
知り合いの編集者に相談しましたが、
やはり「直し」を嫌う傾向に
あるのは、男性が多いとのこと。
どうしたものか・・。
ただ添削は、
間違い探しではありません。
マウント合戦でもありません。
その方の人格を否定するものでもありません。
誤字脱字をチェックしたり、
よりわかりやすく、
多くの方に伝わりやすくするために
添削をしています。
そもそも、芥川賞作家だって
「書き直し」はします。
いまをトキメク大漫画家先生も、
最初は編集者のダメ出しから
スタートしています。
よりよい作品を作っていくためには、
複数の目を通すことが重要です。
そういう意味では、
私は添削されることが嬉しいのです。
ビジネス上で使う文章に限らず、
アメブロ、SNSにおいても
自分で書いた文章は
できる限り、
誰かに目を通してもらうようにしています。
わかりにくい部分や
自身では気付かなかったこと。
誤解を招く言い回しなど、
他者の目が入ることで
もっと「伝わる文章」になるからです。
ある女性の著者が
「富田さんから戻ってきた、
赤字だらけの初稿を見て、
前の本の出版社の編集さんは、
優しかったのではなく、私にも私の本にも
興味がなかったんだとわかった」
と言っていました。
そうなのです。
私の中では
添削は
「愛」そのものなのです。
でも、
恋愛も、本づくりも
激し過ぎる「愛」は
男性には重いのかもしれません。
そうか、私の愛は
「重い」のか(笑)



