新たな試み | 酔いどれ大雑記 または砥石の断面図

酔いどれ大雑記 または砥石の断面図

砥石、研ぎ、刃物を中心にした戯れ言


何ともお堅いというか、仰々しいタイトルですが、砥石の養生にニューアイテムを導入する事にしました。

何を導入するかというと、カシューのサフェーサーです。

このサフェーサーと和紙なり蚊帳の生地で下地を作った上で、カシューを塗って養生をしようと思います。

それでなくでも面倒な養生の手間がまた一手間増える訳ですが、長い目で見ればその一手間をかける価値があると思うのです。

少し前まではそのうちやってみようかな?程度にしか考えてなかったんですが、早めにやろうと強く思わされる出来事が…。

ちょっと前に栃木の金物屋で頂いた日照山の裏が微妙にガタついていたので、シャプトンのなおるで直していたところ薄っすらあるヒビから見事に割れてしまったんです!(T_T)

勿論ヒビがあるのは分かってましたし、ヒビに対して薄くしたカシューを流し込む様に塗り、その上から研ぎ面以外の五面にカシューを塗っていたのに割れてしまったんです…パリ〜ンと…。



分かり難いかもですが、3つに割れています。


端面の手前側に縦に走る筋は、ヒビにカシューを塗った跡です。

こういう事も無くは無いだろうとは思いますが、いざ実際になってみるとショックが大きいです!

そんな事があったから、養生の方法を見直しもっとガッチリとしなければと思いました。


割れてしまった日照山に布着せ(蚊帳生地)し、錆びカシュー塗ったところでまだサフェーサーは塗っていない状態


こちらは歪な戸前?を切り貼りし、和紙をカシューで貼ったところ


これはせいさんが大量に送って来た砥石群にあったコッパ同士を張り合わせた両面砥石

側面が思い切り斜めっていてどう仕上げるか悩んで放置していたものに、サフェーサーを塗ったところ


さて、使い心地や仕上がりがどんなになるか楽しみです〜(^_^)