森永 誠の釣り日和 -6ページ目

大阪湾の船タチウオ開幕

大阪湾内の船釣りで、

最も愛されているターゲットが、

銀色の魚体が鮮やかなタチウオです。

一昔前は夏から年内いっぱいが、

釣りシーズンと言われていましたが、

近年は年を越えて春先まで、

いやいまやフルシーズン狙うところも、

あるほど人気を集めています。

 

タチウオの魅力はそのパワー、

そして食、さらに美しい魚体など、

まさに三拍子そろっていることです。

 

紛釣りのターゲットはメーターオーバー、

そう”ドラゴン”と呼ばれる大物です。

このサイズになるとドッカンという、

表現がふさわしいほどパワフルで、

一度でも体験したなら、

もうタチウオ釣りのトリコになってしまいます。

 

その人気のタチウオの取材を、

8月22日に敢行しました。

これはサンケイスポーツの仕事で、

竿を持たずにカメラとペンを持っての、

取材と相成りました。

別に竿を出しても何ら問題はないのですが、

いい写真を撮影したい、

同船者とリアルな会話がしたい、

そのために竿を持たないようにしています。

 

この日は少し波気がありましたが、

まずまずのお天気となりました。

ただ、本命のタチウオは食い渋り、

ハリ掛かりさせても途中でバラシ、

あるいは海面でさよならという、

悔しいシーンが多発しました。

 

今年は8月初旬からサイズがそろい、

幅広のパワフルなヤツが、

竿を大きく絞ってくれたようです。

さらに1㍍30㌢ほどのドラゴンも出現して、

今季は大型の当たり年の様相です。

大阪湾のど真ん中でのタチウオ狙い、

正午までに多い人は15尾、14尾と、

最近の釣果では少々寂しい結果となりました。

納竿間際に目測で1㍍20㌢ほどの、

ドラゴンが海面に姿を見せたのですが、

残念ながらライントラブルでバラシ。

釣り人の悲壮感が印象的でした。

 

下処置が楽で最高に美味しいタチウオ、

取材に出かけると、

「持って帰りますか」なんてこと、

まずありません。

けどこの日は嬉しいことに、

京都市伏見区の松井さんから

「どうぞ持って帰ってください」と、

15尾もいただきました。

今日は竿を出さないと分かっている嫁さん、

まさかの良型タチウオに大喜びです。

この夜はお刺身、塩焼き、フライと、

タチウオづくしとなりました。

やっぱりタチウオは美味しい、

松井さんありがとうございました。

またいつかお会いしたいですね。

その際はまたタチウオを…、なんて。

 

あおり運転

各マスメディアが

毎日のように詳細に報道している、

茨城県常磐自動車道の「あおり運転」。

テレビの映像を見ると、

「すごい」というよりも「恐怖心」が

勝ってしまいます。

 

高速道路に停車してのトラブル、

追突事故の心配があって、

よくぞ皆さん気をつけてくれたなあと、

変に感心したりして…

 

近年あおり運転が問題になっていますが、

これって昔からありました。

実際に私も目撃しています。

それは大阪市内のことでした。

普通自動車が前を走る軽自動車を小バカにする、

そんな運転をしていました。

ところが交差点で軽自動車が止まった瞬間に、

その軽自動車のおっさんが出てきて、

「なんや文句あるんか」と、

大声で怒鳴り、

そしてドアをドンとけり倒す、

その壮絶なシーン、

いまでも鮮明に覚えています。

 

確かにトロトロ運転に遭遇すると、

「何やってんや」といらつくこと、

意思を持つ人間ですからもあるものです。

けど車を停車させて怒鳴り合う、

あるいは暴力沙汰になるなんてこと、

理性が押さえてくれるはずです。

 

ところが近年は個人主義というか、

自分だけの世界を持つ人が多くなり、

ついつい自己主張してしまい、

トラブルが多くなっていると、

テレビのコメンテーターが話していました。

この考えって正解ですよね。

周りで注意する人がいない、

いや親だって見て見ぬふりなんてこと、

最近はよくある話ですから…。

 

実はあおり運転、

仲間に聞いてみたら、

やったこと、やられたことがある、

そう言いますね。

というのも釣り人って、

けっこういらちというか、

短気な方が多いからです。

ですから、あおり運転は決して、

他人事ではないのです。

 

そうそう昔の話ですが、

私が勤めていた週刊釣りサンデー時代、

当時、取材部長兼車両管理をしてたとき、

和歌山のある渡船さんから

「森永君、釣りサンデーには暴走族がいるのか」と、

ギョッとすることを言われたことがあります。

釣りサンデーのロゴ入り車が、

スピードを出しての危険運転、

かなりの釣り人が遭遇していると、

そのようにいうのです。

 

いつごろの話かと詳しく日時を聞き、

帰ってから社内の運転者を特定、

こっぴどく叱ったことがあります。

いま考えるとよく事故がなかった、

これは奇跡かもしれませんね。

 

釣りには車が欠かせません。

となればあおり運転、

遭遇することもあるだろうし、

もしかしたら自分自身が知らずに加害者に、

なんてこともあるかもしれません。

皆さんスピードは控えめに、

そして他人を思いやる運転、

心がけるようにしましょうね。

もちろん私も肝に銘じて…

 

悪夢の台風接近!?

いまとっても心配しています。

それは台風10号の進路です。

 

天気予報では

最初は東日本に向かうだろうと、

いわれていたのですが、

いつの間にかその進路予想が崩れ、

西日本直撃といいます。

 

昨年の9月に発生して、

関西を直撃した台風21号(だった?よね)、

その甚大な被害…。

 

自宅では物置小屋が吹っ飛び、

近くの外環では樹木が倒れ、

電柱も折れ曲がるほど、

すさまじい被害が起こりました。

電柱が各地で倒壊したため、

我が家では4日間も停電となり、

灯りのありがたさを痛感したものでした。

 

いま思い出しても恐ろしくて、

もう二度と体験したくない、

私だけでなく、

誰もがそう思ったものでした。

 

甚大な被害を与えた21号のコース、

今回の台風10号も同じようなコースが、

予想されています。

海水温が高いために勢力が衰えず、

さらにスピードが遅いため、

長時間暴風雨が続くだろうと予想されています。

 

ということでもしかしたら、

またしても私達の生活に影響が…、

いまから心配です。

さらに私が全力でお手伝いをしている、

和歌山県唐尾の釣堀紀州、

昨年の台風で壊滅的な被害が出て、

約3カ月お休みとなりました。

当然のように、

毎年8月末に開催される

親子釣り堀大会も中止となりました。

 

この親子釣り堀大会の

総責任者として、

子供たちの要望にお応えしようと、

いま準備に余念がありません。

嬉しいことに参加募集を発表したら、

数日で満員となったといいます。

 

台風10号が運悪く通過したとしても、

どうか紀州に被害が出ず、

親子釣り堀大会、もちろん普段の営業にも

支障がでないよう、

いまはひたすら祈るだけの私です。

もうあの悪夢のような被害は見たくない!

 

 

悲しいモラル低下

先日のことです。

和歌山の友人から、

憤慨やるせないといった

怒りの電話がありました。

 

彼は釣り堀や紀ノ川のチヌ、

そしてタチウオ釣りにも

長けた釣り人です。

特にタチウオ釣りにはこだわりを持ち、

仕掛けも独自のものがあり、

出かければそれなりの釣果を必ず得る、

それほど自信を持っている釣り人です。

 

その彼が怒ったのは、

釣り人のモラルの低下です。

タチウオ釣りに出かけた際、

彼は気分よく竿を出していたところ、

少しのスペースに若い人が入ってきたそうです。

 

彼は愛想がよく周りの人にも、

釣り方などを教える、

そんな優しい心を持っています。

ですから、隣に入ってきても

常に「どうぞ」と声をかけているのですが、

この釣り人は極端に狭いスペースに、

声をかけることもなく、

いきなり荷物をドンとばかりに置いたそうです。

 

狭い場所だけに

一言声をかけてほしかったのですが、

「まあいいか」と気持ちを切り替えたそうです。

ところがその人は、

友人がタチウオを釣った直後に、

そのポイントにいきなり仕掛けを投入したばかりか、

ラインが彼の前に伸びていても、

知らん顔を決めていたそうです。

そう彼は投げるスペースがなくなったのです。

 

しばらくしたらラインを巻き取ってくれるだろう、

その思いでしばし待ったそうですが、

その釣り人は全くの知らん顔。

注意しようかと思ったそうですが、

トラブルになったらいけないと、

彼は荷物を整理してすぐに帰路に着いたそうです。

 

彼がいうにも、

こういったケースが近年特に多くなり、

マナーを知らない釣り人が、

後を絶たないと言い切ります。

 

電話で彼の愚痴を聞きながら思ったのは、

昔は釣りの先輩や、

あるいは常連さんや釣りクラブの面々が、

マナーについて教えてくれていましたが、

いまはそれがなくなったなあ、

それを真っ先に思い出してしまいました。

 

そこで彼にも釣りの先輩だから、

指導や注意したらよかったのにと、

声をかけたところ、

「今の時代、何があるか分からん、

だから簡単に注意できない」といいます。

「そういわれるとそれもそうだね」としか、

答えることができませんでした。

 

こんな話を仲間としていたら、

マナー低下はインターネットの普及、

これも関わっているのではといいます。

というのも、

ネットを見るのは釣れている情報中心で、

マナーに関することには、

釣り人は関心が少なく検索もしないよね…

というのです。

 

これから釣りに入ってくる人、

最新情報や釣り事情はネット中心になります。

となればマナーを学ぶなんてこと、

極端に少なくなるのは間違いありません。

となれば釣りの先輩方には、

勇気を出しての助言が望まれます。

私は嫌な顔をされても

お互いがいい釣りをするための最低限のマナー、

声を大にして話していこうと思っています。

皆さんも頑張ってくれませんか!

 

 

釣りを生業としている私、

 

 

 

 

 

譲り合って楽しく!

7月の大阪湾の波止、

例年ならマダコ釣りで大にぎわいですが、

今年はちょっと様子が変です。

いつもなら波止際を擦るようなスタイルの釣り人、

添うマダコ狙いの釣り人、

その光景が見られないのです。

マダコの乗りが遅れている、

これが一番の理由だと思われますが、

どうもそれだけでもないようです。

 

というのも私、7月中旬に、

マダコ釣りの実績場として知られる、

兵庫県武庫小川一文字に行ってきました。

出かけた日は平日だったのですが、

5時発と聞いていた一番船、

4時45分ごろに船着き場に行くと、

何と私2番船となってしまいました。

 

エッ、マダコ釣りで大入り満員、

なんて思ったらそうではなく、

一番船はルアーの釣り人で

超満員だったのです。

平日もルアーの人で武庫川一文字は超満員

 

2番船もルアーの人がほとんどで、

マダコ釣り取材で訪れた私、

波止に上がってみてア然です。

外向きはルアーのい人が独占して、

内向きにマダコ狙いの釣り人が数人、

これには驚きました。

 

近年の大阪湾の波止、

ブリ、メジロ、ハマチ、サワラ、カツオといった

青物の回遊が多くなり、

それを狙っての釣り人が押し掛けているのです。

今年武庫川一文字、

ブリ、サワラの回遊がスタートしました。

90㌢台の大ブリの回遊が伝わると、

我も我もと、言葉は少し悪いかもしれませんが、

猫も杓子もブリ狙いで押し掛けているのです。

近場で大振ブリと対峙できるなんて、

夢のようなことですので、

その気持ちはよく分かります。

青物狙いは外向きがベストポイントです。

そこをルアーの人が独占すると、

マダコ狙いの釣り人は当然のように遠慮、

これもマダコ低調の要因かもしれません。

 

いまのところルアーの人とマダコ狙いの人、

ポイントや釣り方などによる

大きなトラブルはないようですが、

ちょっと過激な人、言葉が荒い人、

中にはいますね。

お互い譲り合って仲良く楽しんでくださいね。

お願いしますね。

マダコの新子が動き出しました

 

まあ、梅雨も明けたので、

これからマダコ釣り本番でしょう、きっと。

そうなれば内向きで十分数が楽しめるはず、

甘くて柔らかい大阪湾のマダコ、

今夏しっかりと狙ってみようかな。

マダコのお刺身、から揚げ、そしてタコ焼き、

あ~食べたい。誰かマダコ頂戴!