そこで僕はその人と出会った。
長身で、面長のスラリとした人。
モデルみたいな、かっこいい人だった。
会社の研修。
いろんな支店から人が集まって。
狭い部屋に十数人が四、五人でグループを作って席に着いてる。
もちろん主催者側の意向で同じ支店同士の者とは別に座らせられて。
人見知りの強い僕は、憂鬱だった。
今日は、一日長く感じるんだろうなぁ、、、。
途中で寝ちゃうかも、、、。
講義を聞いて、あるテーマでみんなと話し合う事になった。
話し合う、はずだったのに。
その中の一人が、緊張していたみんなの気分をほぐそうと、雑談を始めたのだった。
自己紹介もして、一人一人に話しかける愉快な人。
確かに、少しのキッカケが必要だったと思う。
みんなの気分はほぐれたと思う。
けど、度が過ぎて。
周りもだんだんそのハイテンションに引いてきた。
いつまでたってもテーマについての話し合いが進まず。
で、ユンホさんは?
そう、ユンホさん。
その愉快な人が、僕の隣に座っていたユンホさんに話しかけた。
僕が、研修室に入ってすぐ目を引いた人。
ユンホさんは、その愉快な人にキッパリハッキリ言った。
俺の事はいいです。
今はその話じゃない。
テーマについて話し合いましょう?
その言葉。
誰か言って欲しかった言葉。
あ、あぁ、、、そうだね、、
愉快な人は、それからは話し合いに切り替えて。
元々その筋の知識がある人なのか、真面目な話し合いが出来たのであった。