チャンミンが望んでた酒の席。
今度こそ、最後にしよう。
いい店員さんのままでいたいから。
相談なら、普通の友達でもいいだろう。
また、指輪の事ですか?
それとも他の宝飾関係の、
あのっ、
はい?
お仕事抜きでお願いします。
僕は貴方と、客として会いたいわけではないのです。
この間、言いましたよね?
、あ、、、そ、そうですね。
失礼しました。
ほら、言ってるそばから、
、、、、。
僕は貴方と個人的に親しくなりたい。
ダメ、ですか?
、そういうわけでは、、、。
僕は知人でさえなれませんか、、、?
いえ、そんな事はありません。
ただ、、、。
ただ?
出会いが店だったので、つい仕事口調になってしまうんです。
、、、、、。
それに、場所は離れても、その、、、チャンミンさんがお客様である事は、私の中では変わりなくて。
なので、口調を変える事は難しいです。
、、、、、。
今度は、チャンミンさんが黙り込んでしまった。
、まずい。
このままじゃ、、、。
、すいません。
私がオンとオフの切り替えがうまく出来なくて。
そこまでプロフェッショナルじゃなくて。
接客はそんなに得意の方ではないのです。
始めは接客の方の仕事ではなかったので。
、それまでは何をされてたんですか?
私は元々作る側の人間なんです。
職人、で。
なので貴金属とは向き合っても、人と向き合うのは不向きかもしれません。
そう、、、職人さんなんですね。
けど、接客もお上手です。
僕はユノさんに元気をもらえましたから。
いえ、、まだまだです。
でも、お客様とお話が出来ると、作る側でも参考になりますから。
日々これ精進、ですね。
、凄い。
今でも立派に働いてらっしゃると思いますけど、まだまだ上を目指しているんですね。
僕とは大違い。
、、、、、チャンミンさんは、何をされてるんですか?
僕は普通のサラリーマンです。
事務系の仕事なので毎日数字に追われているだけです。
、数字、ですか、、、。
明確なお仕事ですね。
白黒ハッキリと言うか、、、嘘はつけないと言うか、、、。
、そうですねぇ、、、多少の誤差はあっても、出された数字が全てです。
、、大変なお仕事ですね。
融通がきかない世界。
私には考えられない。
白から黒は簡単でも、黒から白は難しい、、、。
はい?
貴方を、どうやったら切り崩せるかと思って。
、切り崩す?
私を、ですか?
はい。
貴方をです。
チャンミンが、真っ直ぐ俺を見た。