春期限定いちごタルト事件 | 椿柊のブログ

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誰も知らない“奥山村”のゆるーい闘病日記


このほのぼのとしたイラストに甘ったるいタイトル。
手に取るまで20年以上掛かった。
私の年々苦手になっていく青春キラキラ☆パラダイスが連想され嫌厭。
読まず嫌いは良くない。

「小市民たれ」と言い合っている時点で主人公達は普通の高校生ではないし、キラキラ☆もしていない。

どちらかというと、私が好きなひねくれ系の奴らだ。

そこがいい。

頭が良くて
わがままで
意地悪。

私の好きなタイプの2人だった。
健気に普通が何かも解らないくせに(私は62歳になっても普通が分からん)一般人になりたがっている。
承認欲求を拗らせているタイプ。

で、女の子のほうが何を考えているのか分からなくてミステリアス。
振り回されているようでいて、距離を取り冷静な男子は最高に魅力的だ。

この本を読んでいなかった私を思いっきり罵りたい。
「ボンクラ馬鹿野郎」って。
米澤穂信氏の作品がキラキラ☆青春学生ストーリーを書くわけが無い。
何故、見過ごした?

で、何故最新刊まで買わなかった!
奥山村で本は買えないぞ!