出演:谷友博(バリトン)、大坪由里(ピアノ)
ゲスト:佐藤美枝子(ソプラノ)
三重県文化会館大ホール
表題のリサイタルに行って来ました。
バリトンの谷友博さんは藤原歌劇団所属で東京でご活躍の方です。
‥いつものオチですが、僕がなにやら歌曲に精通してる❓‥そんなはずありません!^^;
谷友博さんは中学で音楽、合唱を教わった恩師のご子息で、日本音楽コンクールで1位をとった頃から地元津市でも4年ごと公演を持たれるようになりその都度うかがっています。
歌曲リサイタルには夏にデュオクラムボン(br.谷篤+sop.佐波真奈美)リサイタルに行きましたが、あの時は知ってる合唱曲を歌曲に取り入れたものだったり、(大好きなこんにゃく座に関わられた方が)それらに通じる作品を紹介してくださったりだったので直接感銘を受けることが出来たのです。
‥が‥、今回のはそうはいきません(笑)。
トスティの歌曲から始まり、一度袖にはけられてからさらにトスティの歌曲が続いてる時点で暗闇のプログラムが見えかねる僕はその後のドニゼッティを歌ってるのだと思いながら聴いてたのですから‥^^;‥その程度の聴衆です(-_-)
‥つづけます(笑)
僕のように音楽の専門的な訓練を受けていない、音楽の経歴もない者にとっては自分が関わってきた音楽(僕の場合は合唱であったりアンサンブルであったり)でない催しに他の方に勧められて聴きに行った場合、ともすればお勉強の場になったり、睡眠の場になったり^^;、ひどい時はひたすら我慢の苦行の場になったりもします(笑)。
その舞台に出てみえる方、関わってみえる方にはあまりにも失礼な振る舞いです。‥が、音楽の神様がみえるなら叱られそうですが時としてそうなってしまうのです‥ほんま失礼な奴です(-_-)
普段の生活で自分の時間を作り出すのにとても苦労してる‥というのはこの間も書いたのですが、そんな中なのでわざわざ音楽の神様に叱られに行くのもなんなので(❗️笑)出来るだけそうならないように出かける舞台も選ぶわけですが、(ご子息でなくとも)恩師らに丁寧に勧められるとそんな選んでることも出来なくなる‥ことも‥ございます(だから、こんなこと書いてる時点で神様に叱られる対象なんだってば(-_-))
くだらないことで文章が長引いてますが、結局は今の自分は以前のようになんでもかんでも出かけてなんでも吸収してしまおう❗️‥というような勢いや体力がなくなってるということなんね‥_| ̄|○
まだつづく(笑)。
で、今回のリサイタルで谷さんのは5度目くらいになりますが、初めてまともに聴いたのは日本音楽コンクールでの入賞記念として地元で歌われたときでしたが、その圧倒的な声量で早い言葉も何の問題もなく大砲のごとく突き抜けてくる歌声にただただ驚愕的な感動をしたのを今でもはっきり覚えています。
その後、名古屋でオーケストラと共演されたのを聴きに行ったり、自分たちが出た舞台(第九やオペラのフィガロの結婚)でご一緒したりで何度もその圧倒的な存在感を体験させてもらいました。
4年前にも今回と同じく県文化会館の大ホールでのリサイタルは聴かせていただきましたが、僕が歌の現場から遠ざかったのもありもう聴かせていただくことはありませんでしたね。(それに、その4年前はちょっと会場で個人的に落ち着かないことがあり、まったくどんなだったか記憶か飛んでますし‥)
そして今回のリサイタルですが、前半のトスティはその大砲的な印象(❓)の歌声とは違う、繊細で美しいメロディーであの広い空間の大ホールが満たされ堪能出来ました。
それと(こういう聞き方ってどうよ?と言われそうですが)、どこのホールでも大なり小なりそうなのですが、とくに三重県文化会館の大ホールに聞きに来るとよく感じるのが、お客様がいっぱいになってない時に特に演奏会始まってしばらく耳が慣れてくるまで音が拡散して‥というか不思議な響きで音の全貌がつかみにくく感じます。僕の耳の性能の問題もあるのでしょうが、それにしてもびっくりするくらいへんな響き方だ‥と感じていたのが突然慣れて来ると霧がなくなり視界が晴れるかのように音の響きが変わる瞬間がおとずれます。
座る席によりかなり違いがあるようですが、後ろの方だと顕著にそれを感じる印象があります。初めの頃はこれに戸惑ったりもしたのですが、演奏者が優秀な場合そんなことで戸惑うことはなく、どこで響きが変わるかな?とワクワクとたのしみでもあります。
今回の前半のトスティではそれらを楽しみながら(?)あっという間に終わってしまいました。
いつまで長文書くつもりでしょう(笑)^^;