てくてく撮影日記 -7ページ目

てくてく撮影日記

投稿内容は写真を主体にしつつ、ブラブラさんぽしていて発見したことも、くまなくチェックしていきますよ。

木根川橋は荒川に架かります。

都道449号線(四ツ目通りの延長)を通し、葛飾区と墨田区を結ぶ。


荒川に架かる橋は初登場ですが、以前紹介をした「かつしかハープ橋」から近く、数百メートル程度しか離れていないません。










連続トラス風の見かけ。

現在の橋は比較的新しいもので、「木根川橋」という名称もこの時に付けられたもの。


しかし、この場所の橋の歴史は古く、最初の架橋は1923年まで遡ります。その時架けられた橋の名称は「四ツ木橋」。
現在の「四ツ木橋」は、別の橋梁で国道6号を通し、ここからは上流500メートルほどの所にあります。


周辺は、荒川では珍しく数百メートル内に、鉄道を含めて4つの橋が架かります。



東京都墨田区・葛飾区

構造:7径間下路ワーレントラス
橋長:466m
竣工:1969年(昭和44年)

丸子橋は多摩川に架かる橋。

『中原街道』を通します。





東京都と神奈川県の県境を跨ぎますが、東京都以外に架かる橋は初めての登場です。

現在の橋は2000年に掛け替えられたもの。前代の橋のイメージを残して作られたと言われています。その前代の橋が『かながわの橋100選』に選ばれています。

神奈川県よなかなかやるではないか。県内の橋を巡るのが今後おもしろくなりそうです。


アーチを描く部分が部材の違いによって色分けしているのがユニークですね。




構造はローゼ橋といい広い意味ではアーチ橋の一種です。

ここではローゼ橋を、アーチ橋とは別の種類として見ていきます。


見た目とは裏腹に、力学や構造の観点では、ローゼ橋とアーチ橋(狭義)は、異なる点が多いようです。







先日ふと近くまで行き、後半4枚は今年に入ってから撮りました。

撮ってから気づいたのですが、2連のアーチはそれぞれ少し青の色味が違うようです。足場が見えるし、以前撮ったものとも違うから塗り替え中?


そして東京都内の100選はあるのか?と思いきや、無さそうでした。
独断と私見で作りましょうか・・・・・



東京都大田区/神奈川県川崎市中原区

構造:鋼ローゼ橋(2連)+3径間連続PC箱桁橋

橋長:405メートル

竣工:2000年(平成12年)【架替】

かつしかハープ橋は、首都高速道路中央環状線を通す斜張橋

綾瀬川と中川が合流する付近に架かる。










1・6枚目は、横を流れる荒川を挟んだ対岸から。

ハープのように美しいシルエット。開通当初、世界で初めて路面がカーブする斜張橋だったそうです。今でも珍しいと思います。





夜はライトアップもしています。光の集め具合で2枚載せてみました。道路の街路灯が宙に浮いているように見える・・・

これは街路灯に主塔を照らすライトが付いているから。


ちなみに、このあたりから見るスカイツリーはとても綺麗です。(ツリーはこの写真の方向とは反対側)



2つの主塔の大きさが極端に違うのもおもしろいです。


斜張橋はつり橋の一種ですが、構造に違いがあり外見も異なるので、ここでは『つり橋』と別の種類としておきます。


そういえば昔、夏休みの宿題でこの橋を絵に描いたら、各地の美術館を巡業して展示されたことがありました。
橋を追いかけだしたのはこの橋のせいでしょうか・・・



東京都葛飾区

2径間連続S字形曲線斜張橋

橋長:455m

支間長:220m

品川駅港南口から徒歩7、8分くらい。

高浜運河に架かる浜路橋。







帆のようなデザインの塔が立っていますが、橋の構造には特に関係なく、モニュメントのようなもの。こんな大きなものが橋の上にあるのは珍しいですね。


この辺りとの由来が何かあるのかと思いましたが、見つけられませんでした。





アオサギが橋の袂で一休み。近づいてもびくともしません。



品川駅~高浜運河周辺は、昔工場がたくさんあったようです。

運河沿いの遊歩道整備後も残っている鋼製の護岸は、かつて川幅が広かった証。船舶が行き来していたのではないでしょうか。


いまや高層マンションやオフィスビルばかり。

工事もあちこちで行われていて、品川駅から港南方面は、今も変わり続けている様子です。


東京都港区

1994年(平成6年)架替え

PC桁橋?(不明)

橋長75m

西深川橋は小名木川に架かる橋。







立派なトラスで構える橋。
この橋も、関東大震災の震災復興事業の一つとして架橋されたものです。



欄干がとてもオシャレ。






この写真(5枚目)には、太平洋戦争で受けた弾痕があります。
上辺の鉄骨が一本だけへこんでいるのが分かります。




こうして見ると、今でも当時の震災復興計画の一環で架けられた橋が、都内には数多く残されていることに驚きます。

竣工から80年以上も現役です。しかも車の走る道路として。


江東区にはこの他にもトラス鉄橋がたくさんあるようです。


東京都江東区
1929年(昭和4年)竣工
橋長 56m

下路曲弦ワーレントラス 1連

7本目。


この名称は飛行機に乗ったことがある人はきっと耳にしたことがあるはず。






大田区の海老取川に架かる天空橋。

駅の名前に惹かれて途中下車した人はいるでしょうか・・・


たくさんの人の思いを乗せて飛び立つ航空機を、毎日見届ける天空橋。


一枚目、ご覧のとおりシンプルな作りの人道橋。

茶色一色に塗られた桁が目立ちます。

架橋は1993年と比較的新しいです。

その由来は・・・


もともと京浜急行の羽田空港駅が海老取川の西側にあったのですが、駅名の「空港」とは名ばかりで、空港アクセスとして機能していませんでした。


そのため駅を一端廃止して、地下で空港直下まで延伸することになりました。

1993年に駅は再開業し、今度は川の東側地下に移動したため、周辺利用者のアクセスを考慮し、この橋は誕生しました。(再開業当時の駅名称は羽田、後に改称)


ほどなく空港のターミナルビルはさらに沖合いへ移転し、1998年に京浜急行は念願の空港直下への乗り入れを果たしました。


2012年には橋の東岸近くに船着場がオープン。

水運による公共交通、観光、災害対策の見直しが近年急速に進んでいますが、この地域も漏れなくそのリズムに乗っている様子。今度ここから乗ってみたい。

橋の南はほどなく多摩川との分岐地点。冬の季節は絶好の日の出観察スポット!らしいので、今度日の出を見に来たいと思います。



3枚目の写真は駅出入口。しかしここに写っている出入口からは、天空橋へのアクセスは難しい気が・・・

気になる人は一度訪れてみてください。



再び多摩川に架かる橋のご紹介。

都道200号線を渡す橋。










名前は奥多摩でも、奥多摩駅よりもだいぶ下流にあって、最寄駅は二俣尾駅(青梅線)。

竣工は1939年(昭和14年)で、多摩川上流にかかる橋の中ではかなり古い橋のようです。


メイン部分は、上路ブレースドリブアーチという形式ですが、側径間には上路トラス構造(魚腹トラス)も使っています。上路トラスは採用例が少ない形式のひとつ。

戦前に道路用として、鋼材を使用したアーチ橋としては、最大径間を誇り、赤い塗装もあって非常に優美な橋梁です。
その技術と姿から、土木学会推奨の遺産にも認定されています。

橋の銘板と装飾もおしゃれですね。






周囲に開けた場所も少なく、少し離れた河原へ降りてみるものの、徒歩では意外と距離がありました。一枚目はそこから撮ったもの。


多摩川も上流に来ると、両岸が絶壁のようにそそり立ち、渓谷の様相になります。

橋もその地形をうまく利用した上路アーチがたくさんあるようで。さらに上まで行かないと。

水も綺麗で都内でも身近にこういう環境が現役として存在することは、本当にうれしいことです。

5本目の紹介。


隅田川に架かる駒形橋です。









中央の径間がソリッドリブタイドアーチという、アーチ橋になっていて、

比較的多く見られる形態。


3径間のうち、中央が中路式(横から見て橋の構造の中程に路面)、両端は上路式(構造の上面が路面)という構成で、1つで2度橋の形態を楽しめてしまうのもこの橋の特徴。


何故異なる構造をわざわざ採用したか分かりませんが、

隣の橋の構造をそれぞれ取り入れたからだと言う噂があるそうで。


そのうち隣の橋もやると思うのでその時比べてみましょう・・・


この周辺は隅田川の中でも橋が多く架かっている地域で、両岸の生活密着具合が伺われます。


橋脚上の歩道は、川に突き出るようになっていて、川のおすすめビューポイント★


ちょうど3枚目写真の手前岸側から左手前方向へスカイツリーが綺麗に撮れます。

この日も結婚式の記念写真撮影をしていました。


ライトアップはしませんが、灯りが多くデザインも個性的。


浅草駅と観光地の導線からは少しずれるので、昼間でも人通りはそこそこ。

のんびりとスカイツリーを見ながら川を渡れます。

4本目は千住汐入大橋。


てくてく撮影日記

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隅田川にかかる橋の中では現在2番目の新しさ。


東京都の災害避難拠点のひとつ、白鬚西地区再開発の一貫で2006年に開通しました。


シンプルな桁橋で、橋脚も1つだけ。

個性的な形をした橋の多い隅田川では、むしろ新鮮な印象を受けます。


抜け道としての需要があるのか、朝の交通量は多い様子。



早朝にここへ来るとコミュニティバスが次々とやってきます。


といっても回送ばかり。

これは、各自治体が委託している運行会社が足立区にあり、そこから毎朝出庫するバスが次々とこの橋を渡っていくからです。


コミュニティバスの「楽屋裏」から繋がるかのようなこの光景。

思わず「いってらっしゃい」と声をかけてしまいそう。


2枚目に写っているのは、中央区の『江戸バス』と文京区の『B-ぐる』。

この他に台東区の『めぐりん』もやってきます。


比較的周辺は緑や公園もあって、終日にわたりのんびりと散歩をしたり、ジョギングをする人の姿が見受けられます。

3本目の紹介。

京王線多摩川橋梁。


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今回は鉄道橋。


京王線は大学時代後半、ほぼ毎日お世話になりました。

この鉄橋に差し掛かると、冬の晴れた日は富士山がきれいに見えていました。

今でもその車窓は変わりません。

撮影した日は真夏の夕方。

電車を数本見送りましたが、カメラを構えていると運転手さんが撮影者に短い警笛で合図。

ちょっと微笑ましい一時。

よく見ると橋桁の西日が当たる側は日焼けして色褪せてますね。

本当は一枚目のような色のはず。

これだけ広い川幅ですが、このあたりは水深が下流よりも浅かったり船舶も通らないからか、

あえて橋脚の多くなるデッキガーダー鉄橋です。


橋を造る時どのようにして形状を決めるかは、地質やコストとも深い繋がりがあるそうです。


アクセス良く、ほど良く山が見え、広々とした河川敷。

またそのうち出没しそうな気がします。


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最後は光を集めすぎて・・・