ゆる橋 -24- 堀切橋と京成本線荒川橋梁 | てくてく撮影日記

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投稿内容は写真を主体にしつつ、ブラブラさんぽしていて発見したことも、くまなくチェックしていきますよ。

全国所々、鉄道と道路が仲良く並んで架かる橋がある。

ここは堀切橋と京成本線荒川橋梁。





昭和初期に放水路として開削された荒川下流域(足立・葛飾区以南)は、戦後も木橋が多かったようで、この堀切橋もそのひとつ。

戦後の急速な経済発展を背景に、1967年(昭和42年)に単純な箱桁構造の橋となったが、隣の荒川橋梁の景観を考慮してあえて単純なスタイルにしたそう。








その京成本線の橋梁を見ると、真ん中3連はトラス、両端は6連のガーダー橋となってる。トラスは山なりに弦を結ぶ構造で、最近は少なくなりつつある。


地盤沈下の影響で両岸が沈降し、後からできたコンクリートの堤防は京成線の線路のところだけ低くなっている。


これでは堤防の意味が無いため、治水対策として架け替えが検討されており、この優美なトラス鉄橋が見られるのもあと数年かもしれない。




写真に写るは、引退が近い京成3300形。1968年誕生で堀切橋とほぼ同じ年齢。都内を走る鉄道車輌としてはかなり古い。


最後は土手を挟んでかかる綾瀬川橋梁も。


堀切は葛飾区側の地名だが、東武線の堀切駅は足立区側。この駅のすぐ脇を堀切橋は跨いでいる。

近辺には高層マンションもあり、スカイツリーもよく見える。

橋のすぐ下流は首都高速6号線が巨大な橋梁で荒川を渡っており、開放感のある荒川土手も、都心であることを実感する風景が広がる。

東京都足立区・葛飾区

堀切橋

形式:12径間鋼製箱桁橋

橋長:514m(隣の綾瀬川の架橋部分も含む)

幅員:17m

竣工:1967(昭和42)年


荒川橋梁

(15径間)

形式:単線上路プレートガーダー(6連×2)+複線下路曲弦ワーレントラス3連

橋長:446m

竣工:1931(昭和6)年


綾瀬川橋梁

(3径間)

橋長:不明

形式:単線上路プレートガーダー(単×2)+複線下路平行弦ワーレントラス

竣工:荒川橋梁と同じ