白が都心に映える豊海橋の登場。
中央区は日本橋川の河口、隅田川の合流地点に架かる。
この橋の構造は、フィーレンディール橋と呼ばれる形式で、広くはラーメン橋という種類に分類される。
この構造の橋としては、日本で最初に架けられたもので、側にある永代橋と景観のバランスを考慮して設計されたもの。
これも関東大震災の復興事業で架けられたもの。このコーナーで復興橋はだいぶ見てきたけれど、どれも趣のあるものばかり。
当時の復興局は橋のデザイン、構造には相当な思い入れがあったのではないか、とさえ思う。
平成に入るまでは全国でも両手で数えられるくらいだったこの形式だが、近年は周囲との景観を考慮して、使われることがあるそうだ。
夜はライトアップされ、撮影にもよく使われる。
ドラマでも度々目にしたことがある人がいるのでは?
東京都中央区(日本橋川)
形式:下路式フィーレンディール橋
橋長:46.13m
幅員:8m
竣工:1927年(昭和2年)