2025年11月18日(火)晴れ☀️
このために前乗りしたと言っても過言ではない!
本日最終日!やってきたのはここ!!!
📍第5回ソウル都市建築ビエンナーレ
展示期間:2025年9月26日〜11月18日
時間:10:00〜18:00
場所:開かれたソンヒョン(松峴)緑地広場
ソウル都市建築展示館および周辺一帯
電話番号:+082-2-2133-7101/02-2133-0844
休館日:毎週月曜日、10月10日
WEB:https://seoulbiennale.org/front/kor/index.do
ソウル都市建築ビエンナーレとは?
ビエンナーレとは
展示を通じて国際交流と談論を形成することを目標にしている、2年に1回開催される展示会。
建築分野のビエンナーレは1968年ベニスビエンナーレの一部門として始まり、現在シカゴ、ロッテルダム、香港-ソンジョンなど各国の多様な都市で建築をテーマにビエンナーレを開催している。
ソウルでの開催意義
世界でも有数の高密化都市であるソウルは、「都市建築」をテーマに急速な都市成長をした。そこから派生した様々なイシューを扱い、人間中心の環境にやさしい都市の姿を取り戻すため、2017年にソウル都市建築ビエンナーレを開始した。
ソウル都市建築ビエンナーレの目標
目標はソウルを舞台に世界都市の懸案を検討し、その代案を模索すること
・世界都市の先導的な公共プロジェクトを披露する都市展
・ソウルの現場性を通じてテーマを議論する現場プロジェクト
・国際スタジオ、教育プログラムなどの参加プログラムで構成
各分野の国内外の専門家、行政機関、市民など都市を生きる多様な主体が集まってソウルの未来を描く場を提供する。
テーマ『魅力都市、人のための建築』(Radically More Human)
ソウルは独特で都市の水辺を再設計したり、古い灰色の構造物を緑の生態空間に置き換えるなど、大きくてカリスマあふれるプロジェクトを始めることを恐れない都市である。 同時に、ソウルは依然として攻撃的な産業化と絶え間ない発展の遺産を克服し、より豊かで柔らかくダイナミックな、つまりより人間的で感性的な建築物を育成するために努力しています。
第5回ソウル都市建築ビエンナーレを通じて、普段全く会話をしなかった人々を一堂に集めて議論を始めたいと思います。 ソウル市民が自分たちの都市に対してより敏感になり、自信を持って対話できる場を作ることです。 自分が知らないと思わないで、専門家だけに任せるべきだと思わないようにすることです。 専門家と市民、この二つの世界が結合されなければ、都市をより楽しく魅力的な、人間的な都市にすることはできません。 ほとんどの人は、生涯を通じて建物に住んできました。 たとえ彼らが新しい建物を設計する方法について専門的な教育を受けてはいませんが、彼らは何が正しくて何が間違っているのかについて驚くべき直観と感情を持っています。
今回のソウルビエンナーレを通じて、私たちが残せる遺産は、彼らを結びつけて大きな対話を引き出し、社会により人間的な建物を要求できる権限を皆に与えることです。 そうでなければ変化は起こらないでしょう。 真の持続可能性とは、社会的持続可能性に関するものであり、少しは感傷的に聞こえるかもしれませんが、真の持続可能性は愛に関するものです。 人々がある場所を愛していないと、それは持続不可能になります。 彼らがある場所を愛してこそ、それを維持しようと努力するからです。
私たちを取り巻く建物に対する愛、楽しさ、感情について多くの対話が必要だと思います。 これは非常に興味深いことになるでしょう。 都市のすべての人が"私たちが住みたい都市はどんな姿だろうか?"という質問をさせるのです。 この会話は単に美しさに関するものではありません。
今回の第5回ソウルビエンナーレは、人々を一つにまとめ、私たちを取り巻く建物と人間に関する予期せぬ対話を作ることに重点を置くでしょう。 これよりもっと重要なことはないでしょう。
引用:公式サイトより https://www.seoulbiennale.org/front/kor/index.do
さてこのビエンナーレの目標と目指すべき場所をしっかりと把握した上で、展示を見に行ってみましょう!
と、その前に私が知らないので今回のビエンナーレの総監督であるトーマス・ヘザーウィックとはどのような人物なのか、みてみましょう🔍
トーマス・ヘザーウィックとは?
トーマス·ヘザーウィックは建築、デザイン、都市空間を行き来する革新的な作業をし、「感性的機能性」、「境界の解体」、「経験を誘導する空間」など独創的な主題を着実に探求し、技術と芸術、公共性と造形性の間の調和を追求し、これを通じて人間と都市、自然が交感する新しい空間経験を作ってきた。
代表的な作品は上海万博英国館、リトルアイランド(Little Island)、ヴェッセル(Vessel)などは感性的なデザインと実験的構造を通じて都市と自然、人をつなぐ空間を創出する作品でいくつもの賞を受賞している。
色々調べていたらグーグル本社の設計にも携わっているそうで、、、
ぜひ見てみたいです、、、👀🩵
いつかトーマスさんの作品を見ることができたら、ここのブログで自慢しますね😂
さてそろそろ本題の作品紹介に移りますか!!!
📍開かれたソンヒョン(松峴)緑地広場
『ヒューマナイズウォール』
ソウル市民の経験とアイデア、そして世界的なデザイナーの考えを一緒に綴った巨大な彫刻のタペストリーを象徴する。
長さ約90メートル、高さ16メートルのこの壁は、省察と挑発的な質問、そしてアイデアでいっぱいだ。
壁には情報が盛り込まれた2つの明確な面がある。
一つは「省察」のための面であり、もう一つは「提案」のための面だ。
これは今日のソウルと未来のソウルを示している。
設置物は、これらのアイデアを物理的にねじり、空中でねじれてキャノピー型の集い空間を作った後、再び地面と出会う、作品でいっぱいの壁を形成する。
みんなで考えようというテーマになっているけど、どうやって?なんて考えてたらここにあったんですよ。
共有する空間が!!
みなさんはどんな変化をみたいですか?
どんな建物を最後まで守りたいですか?
ソウルのどんな建物がつまんないと思いますか?などなど
面白い回答も、ん?という回答も色々なことが書いてあって本当に面白い!!!
ああこれが新しいみんなで考えるソウル、みんなで意見を共有し合うビエンナーレなんだ、、、と。
日本にもこういうのあったら面白いのになあ、、、。と思いました。
いつから私達の都市は魂のない都市になったのかな?
凸凹した形、光がキラキラする高い場所、一体感、質感、多様性、楽しみ…
全部どこに行っちゃったんだろう?
建物の"外観"が重要な理由
私たちはよく建物の外観デザインを「選択事項」や「贅沢」と考える。
しかし、科学はそうではないと言う。
建物の形、材料、リズムのような外部デザインは、私たちの体の奥深くに影響を及ぼし、感情と思考、そして身体機能に影響を与える。
建物の外観と街の風景は単なる背景ではない。
私たちの気分、記憶、精神健康に直接的な影響を与える要素だ。索漠として単調だったり混乱した環境は感覚を過度に刺激し、脳のバランスを崩す。
反面、多様性とパターン、そして人間的尺度を備えた空間は心を落ち着かせ、認知的鮮明さとウェルビーイングを維持するのに役立つ。
なぜ私たちの体と心は空間に敏感に反応するのか?
私たちの身体は本来、周辺環境の中で安全さ、意味、調和を探すように進化してきたためだ。さらに、赤ちゃんでさえ自然に似たパターンを本能的に好むという研究結果もある。
私たちが何の感情も起こさない平凡で非人間的な建物の中にいる時、私たちの体はまずその不便さを感知する。
退屈な建物の代価は単に文化的次元にとどまらない。
結局、私たちの健康まで影響を及ぼす。
体と心、そして私たちの感情に有害な空間は結局私たちの生活の質に代価を払わせる。
ここのゾーン結構尖っていて好きだなあ〜と思いながら見ていました🥹
そんなに外観が重要か!?
まあ街にあったら外観だけみてうわ!あの建物すごい!素敵!と思うけど、いざそこで生活してみるとなるとそれよりも利便性じゃない、、?とも思いつつ
多分今回の主題は街に建っている建物が対象だと思うので、そこまで言及するのはやめておきます🙂↕️
ただ建物の外観がここまで私たちに影響を与えているなんて思っても見なかったので、とっても面白いなあと思いました👀
日常の壁:あなたはどんな世界に住みたいですか?
展示会で披露される24の壁の構造物は、立面デザインに欠かせない「視覚的複雑性」を創造する様々な方法を見せてくれる。
建物の外観で意図された装飾要素がどれほど重要な役割をするのかを探求するために多様な材料、質感、模様などを積極的に使用した。 壁は一つのコレクションとして建物の外観が私たちにどんな感情を呼び起こすのか、どのようにすれば建物がより感情的に共鳴し魅力的になれるのかを提示する。
私がこの中で一番好き!となったのは、
『T10生きているレストラン』
タイトル見てあれ、、、?とは正直なりましたけど、それでも韓国を象徴するような壺に植物が生えているのが昔と今を行き来する感じもありながら
韓国っぽさも出しているのがとても素敵で、さらに横に扉がついているのも韓国の実家に帰ってきたような暖かい感じがあって
なんとなくにはなりますが、私はこれが好き!と思いました。
📍ソウル都市建築展示館および周辺一帯
都市の顔:人には人間的な建築が必要だ
15カ国21都市で多彩で魅力的な都市環境を構成する25の建築物を「外観」という視点で眺める。 外観(ファサード)は「都市の顔」として文化、歴史、技術、感情を込めながら都市を経験する方式を形成する。
都市展は単に機能が集合された都市環境ではなく、人々が情緒的に反応し相互作用する「人間的な建築」、「人のための環境として建築」の必要性を語る。
ここで紹介されていた日本の建築物は数種類あったのですが、全て隈研吾さんの作品だってこと。韓国では隈研吾さんの評価ってそれほど高いのかな、、。と思いつつ
日本でももちろん隈研吾さんの建築物って評価高いですけど、それよりも利便性においてすごく批判されているようにも思うんです。
自分が一時的に訪問するだけなら魅了されるけど、そこに住んでみる、そこで生活してみるとなったとき果たして本当にその建物は素敵なのか、、は今回のビエンナーレで問いただしてみたかったです。
私があまり東京に行かないものありますが、ソウルには本当に外観にこだわった様々な建物があるように思います。
ただ歴史が好きな私からしたら、昔の建物の外観をそのまま残しつつ綺麗に再利用できないものかなあとも考えたりします。
私は建築家でもなければ、建物を造る職人でもないので可能か否かはわからないですが
私の要望としては、どんどん新しくしていくのではなく昔の建物のそのまま残していてほしいです。
そして、その建物が何かを考えるきっかけ作りになればいいなあなんて思います。
今回ソウル都市建築ビエンナーレに足を運ぶことができて良かったです!!!👣
では〜🐰










