六月大歌舞伎 『連獅子』&『芝浜革財布』 | お気楽マーニャのブログ

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銀座、歌舞伎座。八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助襲名披露、六月大歌舞伎。夜の部。待ってました!『連獅子』。まず、狂言師、右近役の八代目尾上菊五郎さんが登場。なんと美しく、お品のいいこと!これ以上のお品の良いものなんて、この世にはないわ!と思わせる位の美しさ。現在、他国の文化と共存しようとする一部の動きがあるけど、これぞ正しく、日本の美、日本の伝統、日本の感性。これからも、末長く、大事に伝えていかなければいけないわー、と強く思う。続いて、狂言師、左近役の六代目尾上菊之助さんが花道から登場。下がり、また登場。確かな足さばき。静謐なお父様とは対照的に、若々しい、小気味よさ。キビキビと力が弾けている。なんて魅力的な歌舞伎役者さん。目が離せない!踊りも上手い!



お二人がいったん退場して、法華の僧
蓮念役の中村獅童さん、浄土の僧、偏念役の片岡愛之助さんが登場。この役で、お二人が登場なんて、さすが、襲名公演の贅沢さ。大河ドラマ『べらぼう』では、愛之助さん、素晴らしい演技だったけど、この舞台も、達者だわー!

見事な演奏の後、親獅子の菊五郎さん、仔獅子の菊之助さん、登場。
会場の温度が上がっているのがわかる。力強い、菊之助さんの毛振り。もう、ワクワクするわ!お見事!👏👏👏👏👏!もう一つ、お見事!と思ったのは、菊之助さんのお化粧。ご自分でなさったのか、菊五郎さんのお弟子さんがなさったのか、菊五郎さんご自身がさなったのか、むきみ隈の角度が絶妙で、素顔は大人しい印象の菊之助さんの表情を美しく一変させ、それでいて、自然で、彼の芯の強さを表していて、見惚れたわー。万雷の拍手👏で幕が閉じた後も、会場、興奮していましたね。







祝い幕は、ティファニーさんからの物。ティファニーブルーなのね。
華やかな、菊五郎さんにピッタリですね!

大輪の菊は、八代目尾上菊五郎さん、横の、咲きはじめの小さい菊は、六代目尾上菊之助さんを表しているとか。
原画は、日本画家、大河原典子さんの『菊富士曙』だそうです。













筋書きの表紙の原画。

最後の演目は、落語の『芝浜』を題材にした、『芝浜革財布』


さすがの芸達者、中村萬壽さん、と、お声が良くて、滑舌が良くて、愛嬌のある尾上松綠さん。やっぱり、松綠さん、おじいさまの血を引いているわね。見応えがあって、最後気持ち良く、観劇を終えられた演目でした。