連獅子歌舞伎座昼の部。親獅子の精に海老蔵さん。仔獅子の精に坂東巳之助さん。最後の海老蔵さんの連獅子を観たのは、何年か前、古典への誘い、で仔獅子の精は福太郎君だった。少年らしい機敏な動きの福太郎君と、エネルギーがほとばしる海老蔵さん。お二人の強い絆が感じられた素晴らしい舞台だった。今回は巳之助さん。凄く楽しみにしていた。まず、艶やかな紫と黒の衣装で海老蔵さんが静かに登場。その美しさに、あちらこちらから、ため息💨が。僅か休憩時間25分で、あのむさくるしいおじさんから端正なイケメンに大変身。海老蔵さんは大変でしょうが、役者としての幅の広さを観客に強烈にアピール。そして巳之助さん登場。緊張がこちらにも伝わって来そう。海老蔵さんに対する緊張なのか、お父様、亡き三津五郎さんのファンに対する緊張なのか。それぞれの後見の方の衣装に成田屋、大和屋の紋があるのがなんだかわくわくする。海老蔵さんは、繊細でお品よく、余裕のある舞い。どこまでも美しい。巳之助さんは、真面目で几帳面な舞い。好感が持てる。歌舞伎に真面目に真摯に取り組んでいる姿がひしひし。田中傳左衛門さんの迫力ある鼓と掛け声の後、獅子登場。客席がお二人に凄く集中して固唾を呑んでいるのがわかる。海老蔵さんはいつも通り、絵のように華麗で威厳がある。しかし、今回は巳之助さんを気遣う、包容力と優しさを感じた。巳之助さんは全力投球。海老蔵さんへのいい意味での意地みたいなものも感じた。ブラックタイガーには負けないぞ!先輩を追い抜いてやる!(私の勝手な妄想ですが、、、。)お二人の毛振りがはじまると、場内から👏拍手が止まらない。一瞬も止まらない。お二人の毛振りがピッタリと合う。拍手がピーク。感動して涙が出そうになった。そしてラストに向かって、巳之助さんが猛然とダッシュ。毛振りのテンポを海老蔵さんよりあげて振り上げる振り上げる。⤴️⤴️⤴️‼️仔獅子の若々しさを表現。親子や、兄弟ではない、お二人の間のある種の緊張感が、滅多に観られない素晴らしい連獅子を生み出したと思った。会場のどこかで三津五郎さん、毎日観ていらっしゃるわね、絶対。カンカンの宙乗りで、今月は夜の部の方が注目されているけど、お昼の部も見応え十分。お値段以上‼️◯トリ🎶です。休憩時間に、先日はまだ売っていなかった舞台写真をゲット。カンカンの写真もたくさんあって嬉しい。筋書きにも舞台写真多数で有難い。来月になれば歌舞伎座タワーにあるお土産屋で、今月の舞台写真を買うことが出来ます。同じフロワーに屋上庭園やギャラリーもあって楽しめます。