本音を誤魔化す言葉

夫のお母さんから「上をみたらキリがない、下をみてもキリがない」

という言葉を一日に何回も聞かされてたら気持ち悪くなった

一日に何回も耳にするということは、これが口癖になっているってことだから、夫は子どもの頃から子守唄のように聞いていた可能性がある。

私が気持ち悪くなるのは本音に嘘をついている人と話をしている時です。

夫のお母さんは辛いことがあると、この言葉を連発しているのではなかろうか。

夫のお父さんのお葬式の日に、私に何度もこの言葉を言ってきた。

夫のお母さんは自分のことを、とっても楽天的で、あまり深く考えない、いろいろ気にしない方だから、ケセラセラ

で生きてきたので、幸せなのと言ってます。

これが本音なら「上をみたらキリがない、下をみてもキリがない」と言わないと思う。

この言葉は私には呪いのように感じる。

なんか常に自分よりも悲惨な人を作って安心して、人をバカにしているとしか思えない。

自分よりすごいなと思う人がいると、あの人だからできるのよ、私はこの程度の出来でいいのと向上心が湧かないようにしたり、

辛いことがあると、自分よりも大変そうな人と比べて、あの人よりも自分の方がマシよねって安心するの。

これって自分を見下しているし、他人も見下してる。

どっちにもすご～く失礼

自分も大変だけど、あの人の方がもっと苦労して大変なの、だからこんなことで弱音を吐けない。

辛いことがある度に自分の方がまだマシと思える相手を見つけ出しては、ずっと辛い気持ちを我慢してる。

人生は感情を感じるためにいろいろな出来事を自分で創り出す。

辛さを感じていないって嘘をつき続けているから、辛いことが起きてるのに、まだまだ感じないよ、ぜんぜん平気とか言ってると辛さのオンパレードが終わらないよ。

（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）（≧∇≦）

夫の実家は夫が小学6年生の時に火事になりました。

その後、同じ場所に立派な家(地下室がある3F建て)を建てて暮らしていましたが、一昨年に金銭的な問題で家を失ったの。

2回も家を失ってるの。

「上をみたらキリがない、下をみてもキリがない」とか言ってると3回家を失った人よりはマシよねとか思ってる

この、人と比べて安心するのやめない限り、何かを失い続けるでしょう。

家を失っても、助けてくれる人がいてラッキー、ツイテルツイテル、幸せ。

本当に心からそう思っているならいいけど。

でも、本音は、悔しい、悲しい、みじめ、恥ずかしいと思っていたとしたら、それを自覚して、そう感じていることを認めないと、隠している感情を味わうための出来事がやってくる永遠に。

辛い気持ちは本人にしかわからない。

どんなに辛いかは人が決めるんじゃない。

他の人から見て大変そうとか、そうでもなさそうとかは客観的に見た感想で、自分が感じたことは自分にしかわからない。