お腹に命が宿り、心拍を確認できた時。
私はまだ、ママになってなかった。
長い陣痛を乗り越え、うぶ声が聴こえた時。
私はまだ、ママになってなかった。
産まれたばかりの、あなたを抱っこした時。
私はまだ、ママになってなかった。
抱っこをする、頼りない手には、
自信がなかった。
けれど、
泣き止まないあなたを、一晩中抱っこした時
私は、ママになった。
お皿を洗わず、あなたを抱っこして
安心させた時。
私は、ママになった。
汚い部屋を目の前に、
「今日一日、何してたんだろう。」と、
笑い飛ばせた時。
私は、ママになった。
ママになって、初めてわかった。
「ママ」はあなたに与えてもらった
「最高の役割」なんだってこと。
自信なんて、いらなかった。
一歩ずつ、
ママになった、今日。
座って、食べれない時も。
眠たくて、眠れない時も。
一人で育児、途方に暮れた日も。
子どもは、
私が泣いてるときは、
理由も聞かず、ただ、そばにいてくれて。
私が笑ってるときは、
理由もなく、ただ、いっしょに笑ってくれた
時に、
「イライラする」という理由だけで、
子どもを怒る、私たち。
そんな、自分を嫌いになりながらも。
やさしい時間があったから。
今日も、
「ママ」でいられるのかもしれません。
私は今日も、ママだろう。
あなたから「ママ!」という声がする限り。



