間もなく開業1周年を迎え、

 

パリの新名所になりつつある、

 

11区のデジタル・アート・センター

 

Atelier des Lumieres

 

(アトリエ・デ・リュミエール

 

=光のアトリエ)。

 

昨年、没後100周年を記念して、

 

開催された「グスタフ・クリムト」

 

展が好評を博し、会期を延長して

 

幕を閉じましたが、2月22日

 

からは新たに、

 

 

『VAN GOGH LA NUIT ÉTOILÉE

 

(ファン・ゴッホ 星月夜)』

 

が始まりました。

 

 

高さ10m の壁や床に投影された、

 

プロジェクションマッピング


による作品群が圧巻の迫力です。

 

 

ベンチや椅子に限りがあるため、

 

多くの人は立ち見、または床に

 

座っての鑑賞となりますが、

 

私は全体が見渡せる2階へ上がり、

 

タイミング良く、座れました。

 

 

19世紀建造の鋳造工場を改装した

 

施設につき、中央のスクリーンは

 

それを活かした工業用タンク

 

となっています。

 

 

テーマに合わせて、お馴染みの

 

名画が次から次へと

 

 

美しい旋律とともに動き、

 

視覚と聴覚の両方で楽しめます。

 

 

甥の誕生を祝い、制作された

 

『花咲くアーモンドの木の枝』は

 

私の好きなゴッホ作品のひとつ。

 

家族への愛情が感じられる、

 

優しさ溢れる作品です。

 

 

『夜のカフェテラス』の

 

世界に迷い込み、

 

 

こちらはまるで『ローヌ川の星月夜』

 

の舞台に身を投じたかのよう。

 

 

作品と一体化するような不思議な

 

感覚にとらわれました。

 

 

苦悩に満ちたゴッホの人生に

 

思いを馳せながら、彼がこれを

 

観たら愕然として、次に何を思う

 

だろうかと想像してみたり、また、

 

近いうちに彼の作品を鑑賞しに、

 

印象派の殿堂オルセーにも

 

立ち寄りたくなりました。

 

 

さらに、本展では『JAPON RÊVÉ 

 

IMAGES DU MONDE FLOTTANT

 

(夢見た日本 浮世絵)』も

 

同時上映されています。

 

19世紀中頃のフランスを中心とした

 

ヨーロッパで、浮世絵や伝統工芸品

 

などの日本美術が高く評価され、

 

西洋のアーティストたちにも多大な

 

影響を与えたジャポニスム。

 

とりわけ、ゴッホは約480点の

 

浮世絵を収集し、模写したり、

 

自分の作品の背景に浮世絵を描く

 

など、ジャポニスムに傾倒した

 

画家です。

 

クロード・ドビュッシーの部屋には

 

世界で最も有名な日本の美術作品

 

として知られる、葛飾北斎

 

『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が

 

飾られていたそうで、彼の代表曲でも

 

ある交響曲『海』は『神奈川沖浪裏』

 

に影響を受け、作曲されました。

 

 

このダイナミックな映像と

 

ともに流れるのはもちろん、

 

ドビュッシーの『海』。

 

 

大きな鯨が現れたかと思ったら、

 

 

江戸の世界にいざなわれ、

 

 

パリのチビッコたちも真剣な

 

眼差しで見入っていましたよ。

 

 

大人も子供も楽しめる最先端の

 

デジタルアートに、すっかり

 

魅了されました。

 

最新のプログラムはウェブサイトで

 

ご確認くださいね。

 

 

 

 

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◆  Atelier des Lumieres

住所 38 rue Saint Maur 75011 Paris
TEL 01 80 98 46 00
開館時間 10:00-18:00(金・土は~22:00 / 日は~19:00)
休館日

なし

最寄り駅 Père Lachaise ②、Rue Saint Maur ③
Website https://www.atelier-lumieres.com/