紹介された病院は、胎児医療にすごく力を入れている病院だった。
診察券を発行されたとき、私の診察券と一緒に赤ちゃんの診察券も発行された。
ちゃんと1人の人として扱われてるような気がして、すごく嬉しかった。
ものすごーく待たされて、普通の産院にあるようなエコーではない、すごくごちゃごちゃした大きいエコーの機械で見てもらった。
チーム医療らしく、何人もの先生がいっぱい見に来た。
小声で「ポッターです」とささやいてるのが聞こえる。ああやっぱりか…
羊水が少ないからエコーが見にくいらしく、お腹をぐいぐい押される。赤ちゃん大丈夫ですかー苦しくないですかーって心の中で思いながら。
かなり長い間エコー検査され、その後診察室で先生とお話。
「羊水が少ないんじゃなくて、羊水はゼロ。
片方の腎臓は無形成で、もう片方は萎縮してしまったと。
このままだと、外部からの圧力で胎内で死亡してしまうかもしれない」。
と、結果のみを淡々と告げられた。
必死な思いで「この先羊水が増えたり、腎臓が正常になる可能性はありますか?」と聞いてみるも、
「ありませんね」と。
やっぱりポッター症候群確定だ。何か奇跡でも起こらないかと思ったのに。
「前置胎盤って診断されてたんですけど、どうなんですか?」と聞いてみると、
「前置胎盤?前置胎盤じゃないよ」と言われる。
え?今日の朝は前置胎盤って言われたのに。どういうこっちゃ。
もう頭の中がごちゃごちゃになってポケーとしている間に、後から来た夫と隣にいた姉が話を進めていた。
「じゃあ中絶できるんですか?」
「できますよ。されるならこちらの書類に云々~」
ということで1週間後に人工死産することになった。
ああいう時、医者は自分から中絶の話はしないんだな。当たり前か。
淡々と書いてるけど、本当はこんなもんじゃなかったです。
5月27日にポッター症候群と診断されてから、毎日寝れない。気がつけば号泣してる。
外で走り回ってる小さな子を見れば、私の子は走るどころか息もできずに死んでいくんだなって。
本当にこれでよかったのか、ちゃんと臨月まで育てるべきだったのか、みんなそれぞれ考えは違うと思うし、正解はないと思う。
だけど、死ぬのが確定してる子をお腹の中であと5ヵ月も育てることは私にはできない。きっと正常な精神状態ではいられない。
私のことを最優先に心配してくれる夫のためにも、堕胎することを決めました。夫がいてくれて本当によかった。