今日は舞台版・幕が上がるの初日を観に行ってきたのでそのことについて色々と
ネタバレ回避をしつつ、初日を観た人や、ネタバレされてもいい人のために、三段階くらいに分けて書こうと思います
・内容関係ないゾーン
・人によってはネタバレになるかも、グレーゾーン
・内容について言及するモロばれゾーン
みたいなかんじで
相変わらず国語力ないんで綺麗にまとめられないと思いますが
ではまず内容関係ないゾーンを。
ここは始まる前の様子とか、これから観に行く人に注意しておきたいことなどを書こうと思います
ネタバレは入ってないはずです
まず会場に入るまでの話
六本木駅からブルーシアターまでの道ですが、最短距離を行こうとすると細い道でしかも変な角度に交差したりする道なので、僕みたいに方向感覚ない人はGPS使って行ったほうがいいかも(笑) もしくはドンキホーテとかがある広い道に出ちゃったほうがいいと思います。以上、道に迷いかけた者からの忠告。笑
お客さんの服装ですが、綺麗めの私服5割、ラフな私服2割、スーツ1割、パーカーなど軽い装備1割、いつものフル装備1割ってかんじでした。ちゃんと数えたわけじゃないのでざっくりとした印象ですが
ブルーシアターについてからは、入場列、当日券列、当日券キャンセル待機列の3列で並びます。このへんはスタッフの方がしっかり案内してくれるので問題ないかと
僕が着いたときには既に入場が始まっていたので、並んでから5~10分くらいで入口まで辿り着きました。ただ入口を入ってすぐのところに物販スペースがあるのでとても混みます。ただ購入はとてもスムーズなので見た目より時間はかからないです、5分弱くらい?
物販の内容ですが、パンフレットが1500円ということしか書かれておらず、よく見ると周りにはポスターらしきものを持ってる方もいたので他にもいろいろ売ってたのかな?僕は情報得られなかったので気になる方は調べてみてくださいm(__)m
(追記)パンフレットの内容ですが、おそらくネタバレになると思うので観劇前には読まないほうがいいと思います。
トイレは物販の奥にありますが、そんなに数はなさそうなので駅で済ませてくるべきかと
客席に入ったら飲食と携帯の使用が禁止。
客席入る前に済ませましょう。
ペットボトルは飲まなければ持ち込み可です。
ここでちょっと愚痴を。
初日ということで、真ん中のちょい前めのベストポジションには関係者と思われる方たちが。映画のプロデューサーの片山さんや巣立さん、全国行脚で杏果ちゃんに密着してた杉本さん、武蔵美の教授で映画にもさおりの父役で出演してた片山さんなど顔を知ってる面々も。
別にそこで観ていただくのはいいんです。お世話になった方々だし、今後の役者としての活動のためにもむしろ観てもらいたい。
ただ、開演前にすごい喋ってるんですよ。お互い業界の人どうし挨拶しなきゃいけないのは分かるんですけど、他の観客たちは緊張感でいい雰囲気なのにそこだけ普通に談笑してて響く響く。ああいう場に慣れてるってのもあるかもしれないですけど、明らかに浮いてたのでなんだかなーと。
以上内容関係ないゾーンでした。
ここからは人によってはネタバレと感じちゃうかも、グレーゾーンです。
そこまでネタバレ気にしない方は見てください。
ゾーンを分けたため時系列等めちゃくちゃですが悪しからず。
まず入口付近の祝い花の多さとその贈り主の豪華さ。
覚えているだけでもあげてくと、坂本冬美さん、田中将大さん、氣志團さん、久本雅美さん、三宅裕司さん、さらにももクロchanや桃色つるべなどの各番組や、NHKドラマ部などさまざまな方からの花が飾られていました。
これを見て改めて、今やっていることの大きさ、今のももクロの大きさを感じ、ちょっと感動。いろんな方に応援されて、愛されてるんだなぁとしみじみ。
次に客席の広さですが、思ったより狭かった。大きめの映画館のスクリーンと同じくらいかと思いますが、映画館よりも圧迫感というか、近さをかんじます。退場時に後ろの席まで行ってみたのですが、おそらくそんなに目が悪い方でなければ普通に見えるかと。むしろ全体の動きや、足元まで見るには後ろから、上からのほうが見やすいんじゃないかと。
というのも前のほうの席だと座席の前後にあまり高低差がなく、しゃがんで演技したりすると前の人の頭で見えないことも多々。上のほうが高低差があったので見やすいんじゃないかな。
まあこれに関しては席運なのでどうしようもないですが。
グレーゾーンはこんなところですかね。
ここから先は完全なネタバレゾーン
すでに舞台を観た方と感想を共有するために書くゾーン、考察と言えるほどのものではありませんが、内容について言及していきたいと思います。
観た方はコメントなどいただけると嬉しいです^ ^
まず自分の中でも整理するためにあらすじをまとめてみます。
前提として、この舞台で描かれた部分は映画とは若干内容が異なるものなので、アナザーストーリーみたいなかんじで捉えるのがいいのかなと
話のはじまりは、地区大会を突破し、吉岡先生が演劇部を去ったところから。ここまでの設定は映画と同じだと思います。
これまで演劇部を引っ張ってきてくれた吉岡先生が突然いなくなってしまった焦りから、部長のさおりは厳しすぎるほどの稽古をしたり、慰めようとするユッコに八つ当たりしてしまい、部の雰囲気は壊れていきます。しかし、がるるやユッコの尽力により落ち着きを取り戻したさおりは、滝田先生の授業で触れた「二十億光年の孤独」をヒントに台本を書き直し、映画にもあった決意表明の言葉を部員たちに語り、再び演劇部はひとつになり県大会に向け動き出します。新たな台本を手に、稽古が再開したのも束の間、また新たな問題が。中西さんがあるところからセリフを言えなくなってしまい、何かを隠したような様子で稽古を抜け出してしまいます。不安に思ったさおりたちは色々話し合っていく中で、中西さんが中学のときに岩手に住んでいたことを知ります。中西さんが中学のとき、すなわち震災のとき。つまり中西さんは岩手で被災していたのです。そして中西さんが言えなくなってしまったセリフが、カンパネルラが溺れて死ぬことを暗示するシーン。辛い過去を思い出させるようなセリフを言わせてしまったと思ったさおりは、三年生だけで集まり中西さんの本音や隠している過去を聞き出そうとします。そこで中西さんが打ち明けたのは、自分にはジョバンニの気持ちが理解できない、大切な人が亡くなってすぐにそれを受け入れることはできないということ。そして再び走り去ってしまう中西さん。
ここから先は銀河鉄道の夜のクライマックス部分を通じて、中西さんの本音に対する答え、富士が丘高校演劇部なりの銀河鉄道の夜の解釈、この舞台を通して伝えたかったと思われることが描かれていきます。
このあたりは自分的に解釈がかなり難しいところなので、まとめないでおきます。
銀河鉄道の夜の原作を読んでみるとより深く分かるのかもしれません
最後のシーンは県大会のラストシーンにも重ねてるのかな?そう考えると舞台からさらに青春賦のPVにも繋げていけますね
全体を観て感じたのは、映画よりも銀河鉄道の夜の部分をより掘り下げてきたのかなと
ひとは宇宙でたったひとり
でもここにいるのはひとりじゃない
カンパネルラは死んでしまったけど、ジョバンニは生きていかなくてはならない
そういった銀河鉄道の夜に書かれたメッセージを、富士が丘高校演劇部という役を通して、チーム幕が上がるとして伝えようとしていたのではないかな、と個人的には感じました。
そう考えると監督と共に岩手まで行って宮沢賢治について学んできたことも理解できます。
その分、各個人の成長とか、富士が丘高校演劇部としてのストーリーは少なめでしたね。
時間的にも1週間くらいの間の話になるのかな
なので映画と違って、正直ストーリーとしての感動はあまりなかったです。感動があるとすれば、銀河鉄道の夜の内容としての感動かな。最後のユッコの演劇を通して銀河鉄道の夜に隠されたメッセージを感じられたところに、この舞台の本当の感動はあるのだと思います。
恥ずかしながら自分は1度ではそこまで辿り着けなかった。ぜひもう1度観て、しっかり飲み込みたいなぁ。悔しい。
少なくとも千秋楽のLVではもう1度観れると思うので、それまでに銀河鉄道の夜を読んで理解を深めておかなくては。
と、ここまで演劇全体を観ての話をしてきたので、感動しなかったかのように見えたかもしれませんが、そんなわけないです(笑)
メンバーの成長が本当にすごかった。いつのまにこんなすごいことになってたのかももクロ。あの緊張感のなかで、ほぼ完璧ともいえるあの演技。鳥肌ですね。
個人的にMVPをあげたいのはれにちゃんです。
とにかく演技が自然。すっと入ってくる。ほんとに役に入りきっている、完全にがるるでした。
たぶん今回1番出番が多かったんじゃないかな。それも物語の流れを左右するようなセリフも多く、なおかつ笑いをとるような場面も多い。映画より劇中劇の役も増えた。歌も歌う。間違いなくこの舞台の鍵となる役。
きっとものすごいプレッシャーだったはず。しかしそれをまったく感じさせない堂々とした演技。映画にソロコン、舞台挨拶を経てものすごい成長をしていると思います。
いつもは推しばっかり褒めてる自分ですが今回はれにちゃんをべた褒めしてあげたい笑
次にしおりん。やっぱり上手い。ただこれは映画でも感じた上手さ。舞台で特別ってわけではないので、まだまだこれから色々掴んでいって伸びるんじゃないかなと。
あとはやばい可愛いね(笑) 美しい。脚もやばい綺麗。噂のスカートを脱ぐシーンもやばかった(笑) ただ最後のジョバンニのシーンで髪を結んだのが可愛すぎるあまり現実に引き戻されてしまいました(笑)そこだけ悔しいです。しおりちゃんは悪くないですけどねw
(追記)そういえばしおりちゃん冒頭で台に登るところ踏み外しかけましたよね。ほんとにヒヤッとした。運動神経良いからバランスは崩さなかったけど。ほんとに怪我だけは気をつけてほしい。
次は杏果ちゃん。正直なところ、映画のときから思ってたのですが、個人的には杏果ちゃんのカンパネルラがあんまり好きではなくて。自分のなかでの勝手なカンパネルラのクールなイメージとかなり離れていて、可愛すぎるというか、明るすぎるというか。今回も序盤そんなことを考えながら観てたのですが、中西さんがカラオケで本音を吐露するシーンでその理由のひとつに気づきました。それは、杏果ちゃんだけが青森中央高校との演劇を経験してるということ。青森中央の演劇は、もしイタでも見られるように、オーバーな、演劇らしい演劇。対して富士が丘高校の演劇は自然な演技を目指す演劇。ここの差が若干の雰囲気の差を生んでるんじゃないかと。
でもそれを演出家たちがそのままにしてるということはそれで良いっていうことなんでしょうか。
このへんについてはいずれ本広監督や杏果ちゃん本人に語ってほしいです
そしてあーりん。あーりんは勿体無いなぁという印象。間違いなくうまいし、とても自然で落ち着いてて、笑いをとるシーンも間合いとかさすがだなとは思ったんだけど、役が。ポジション的にあんまり目立たなかったのが残念。映画でもそんなかんじだったので舞台では次期部長としてもう少しクローズアップしていくのかなーと思ったのですが…
最後に夏菜子。推しだし、わざわざ最後に持ってきたくらいだし、1番長々と書くのかと思いきや、
正直夏菜子が1番印象に残ってない。
最初はやっぱり主役として存在感があって、さおりを中心に進んでいくのかなと思ったけど、途中からの印象がほとんどない。
でも演出家という役としてはそれでいいんじゃないかと。あくまで演じる者を引き立てる者として、あえて一歩下がっていたんじゃないかと、今思えばですが。実際最後に思い出したようにさおりに目を向けたとき、さおりはユッコの陰で、薄いライトのなかでいい表情をしていました。きっとそれまでも影でしっかりとした演技をしていたのでしょう。いい演技をしているのだから見てあげたい反面、舞台としてそれが狙いなら仕方ないか、という葛藤。映画みたいに何度も観れればいいのですが、ね…
ももクロ以外の役者さんに関しても。
まず青年団の方々。やっぱりすごい。本物。
セリフ渡しのなかで青年団の方が2人揃った瞬間に明らかに演劇の質が変わって、ももクロもすごいけどやっぱり本業には敵わないなと思ってしまいました。この一ヶ月を通して彼女たちから吸収してもっと大きくなってほしいです。
そして伊藤の沙莉ちゃん。いや面白すぎる。
映画ではムロツヨシさんが務めてたような役割を舞台では沙莉ちゃんが受け継いでるんじゃないかな。六角形の箱に頭つけるシーンとか、周りのリアクションからしてアドリブだったんじゃないかな。あのへんの一連の笑いは圧巻でしたね。がるるとのコンビネーションもさすが。あの2人はもう完成されてると言っても過言ではないですね。もしかしたら毎回違うネタを仕込んできたり?あの2人ならやりかねないですね笑
(追記)大事なとこ書き忘れた。モノノフとして良かったポイント
まず頭からいきなりありたまいイチャイチャという、観客にはエグすぎるプレイ。あんなの見せられたら静かにしろとか無理だね
あとはれにちゃんとしおりんのカラオケ。
玉井さんのほうは歌の意味的に演技を入れてかなきゃいけないところだったから難しかったからか、歌としてはまあぼちぼち
しかしれにちゃんはすごかった。あの空気の中で突然歌い出すのにあの完成度。間違いなくソロコン効果。
いまふと思ったけどあそこ選曲にそんなに意味はないだろうから、もしかしたら毎回曲変えてくるかも?という予想。ちなみに初回は"また君に恋してる"でした。2回目以降ご観覧のかた情報願いますm(__)m
そして明美ちゃんとさおりに嫉妬したユッコの「私のさおりを取らないでよ!」これは完全に監督の趣味ですね。ご馳走様でした。
たぶんこれでひと通り書きたいことは書けました。また思い出したら追記していくかもしれませんが。
最後に、正直なところ今回の舞台、心から満足したかと聞かれるとイエスとは言えないかもしれないです。カーテンコールの拍手も、彼女たちの頑張りに拍手は送りましたが演劇自体には送れなかったかも。
Twitterで見た感想に違和感を覚えたり。
ただそれは自分の理解不足だったり、頭で整理できないと感動できない性格の問題もあるので批判というわけではないです。
このへんの感覚は映画の脚本を書いた喜安さんがすごく共感できたのでそちらを見ていただければと
かなりオブラートに包んではありますが
だからほんとにもう一回観たいです。贅沢かもしれませんが
この舞台はきっと一回で理解できるものではないと思います。もっと大きなメッセージが含まれているはず。
(追記)観劇に臨むにあたって、ももクロの舞台を観る、という僕の姿勢が間違っていたのかも。ももクロの舞台、役者としての成長を楽しみに行ったら、演劇として重すぎるものを突きつけられた、そっちのほうが強く刺さってしまったから、ももクロの舞台を楽しめた人とは少し違う感想になったのかな?
ももクロの舞台と感じなかったのには、彼女たちが役者になりきっていたというのもあるかもしれません。今回座席が8列目で、舞台から十数メートルで。いまだかつてないくらいの距離で、あんなに長い時間顔も、表情も、仕草も見つめていたのになぜかももクロをほとんど感じなかった。あんなにいつも会いたいと思っている人たちが目の前にいるのに。これは僕が見ていたのがももクロではなく役者、ももクロではなく富士が丘高校演劇部だったからでしょう。彼女たちは間違いなくあの役を自分のものにしていました。そういう意味では、今振り返れば、役者としての成長も感じられたのかな。
長々と書いてしまいました。少しでも読んでくださった方、ほんとにありがとうございます。全部読んでくださった方いらっしゃったらほんとに土下座したい勢いです。
否定的な意見も書きましたので、不快に思われた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。あくまで一個人の、素人の意見ですので多めに見てください
この舞台をより深く理解したいのでコメントいただけるとありがたいです。