
先日アップした海自・阪神基地隊「サマーフェスタ2017」に於いて、潜水艦救難艦「ちはや」の艦内が
一般公開されたので見学して来ました。


潜水艦救難艦とは・・・
海中での隠密行動を基本とする潜水艦も故障などのトラブルや、敵からの攻撃で沈没してしまう可能
性があります。
水面への浮上を前提とした潜行とは異なり、自力での浮上が不可能になったり、潜水艦が沈没してし
まった場合に艦内に残された乗員を救助することが急務となります。
そこで潜水艦の乗員を救助したり、再浮上の助けをするのが潜水艦救難艦です。
海自では潜水艦救難艦を2隻保有しており、潜水艦救難母艦「ちよだ」は横須賀基地、潜水艦救難艦
「ちはや」は呉基地に配備されてます。
ちなみに、潜水艦救難母艦「ちよだ」の艦名は江戸城の別名「千代田城」に由来。
そして、潜水艦救難艦「ちはや」の艦名は「千早城」に由来しているそうです。

まず、最初に潜水艦救難艦「ちはや」について、基本的な事柄を少しご紹介します。
潜水艦救難艦「ちはや」は、中期防衛力整備計画に基づく平成8年度計画潜水艦救難艦1103号艦と
して建造されました。
1997年10月13日 三井造船玉野事業所で起工
1998年10月8日 進水
2000年3月23日 就役
自衛艦隊・第1潜水隊群に直轄艦として編入され、現在、定係港を呉として活躍中です。


続いて、潜水艦救難艦「ちはや」のスペックです。
基準排水量:5450t
全長128m、幅20m、喫水5.1m
エンジン:三井造船12V42M-A ディーゼルエンジン 2基
出力:19500PS
速力:約21ノット
乗員:125名
搭載潜水艇:深海救難艇(DSRV)1隻
11メートル作業艇2隻
無人潜水装置(ROV)
それでは、潜水艦救難艦「ちはや」の艦内見学です。




舷梯には「潜水艦救難艦ちはや」と記された幕が張られ、乗艦者を出迎えます。

舷梯は狭く、揺れるので注意。


乗艦するとすぐに、大きな深海救難艇(DSRV)の後部が姿を現し、この艦が潜水艦救難艦であること
を実感します。

そして、いよいよ艦橋構造物内部へ・・・

入るとすぐに海自艦艇や、アメリカ、オーストラリアなどの外国の海軍艦艇から贈られた交流記念盾が
壁に掛けられて設置されてます。

階段を上り、目指すは艦橋です。
今回は以上です。
次回に続きます。