随分前になるが、先々月、中高の同級生とご飯を食べにいった。

卒業以来ずっと、年に数回は会っている『いつメン』の5人。

今回はわが家の受験があったので、およそ1年ぶりの再会になった。

 

うお座

 

簡単に次女の受験が無事に終わったことを報告したあと、

次々と各々の近況報告がなされた。

それらを母は、今までにない驚きと感嘆と羨望をもって聞いた。

 

1泊2日の強行日程で沖縄のマラソン大会に参加した。

仕事終わりにダンススクールに通って、ついに腹筋が割れた。

自宅に防音室を作って、夜な夜なドラムを叩いている。

 

ああ、すごい。

すごいよ、この人たちは。

未婚の人、結婚して子供がいない人、結婚して子供もいる人。

そこは色々だけど、みんなの話は、すべて主語が「自分」だった。

夫でも子供でもなく、「自分」の話をしてくれた。

 

うお座

 

母の30代は、結婚し、子供が生まれ、海外留学もし、目まぐるしく忙しかった。

40代になってからは、子供の中学受験に沼った。

友人たちに会った時は話題に事欠かず、遠慮して、あえて話さずにおくこともあった。

包み隠さずに言うと、母はどこか上から目線だったと思う。

 

どあほうですね。

とんだ勘違い野郎ですね。

自分の腹の底にあったのは、薄っぺらい優越感だったんですね。

 

母が浮かれポンチの間も、友人たちは着実に自分の人生を歩んでいた。

仕事だけじゃない、家族だけじゃない人生を見つけていた。

先を歩いていたのは、彼女たちの方だった。

 

うお座

 

母は正直にぼやいた。

「子供の受験が終わって、なんか暇になっちゃった。やることなくて困ってる」

12歳の頃からの友人たちの前で、格好つけても仕方がない。

「みんな、すごいよ」

 

すると、隣に座っていたOさんが母の肩をポンと叩いた。

「何言ってんの。待ってたよ」

Oさんの言葉が、胸に沁みた。

いつもOさんは優しい。

 

↓優しいOさん登場回

 

 

 

母のあほうな人生模索。

まだまだ、ぐだぐだと続きそうです。

温かく見守ってくださると嬉しいです。