月を愛でつつ… お茶を頂く | The Sam's Room

The Sam's Room

おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

本日のおウワサは…

『月を愛でつつ、お茶を頂く』

そんなおウワサ

 

 

でも

しかし

but…

 

その前に

いつものように

まるで京都銀行のCMような

(関西の人しか知らんけど)

なが~~~~~い前置きから

 

 

ほな、プレリュード

 

 

 

… … … □ □ □ … … …

 

 

 

あかあかや あかあかあかや あかあかや 

あかあかあかや あかあかや 月

 

 

なに言うてん?

あか』ばっかりやん!

風呂入ってヘンのんかっ!

『あか』ばっかり

ナンチテ

 

そんなんじゃございません

 

 

あかあかや…

 

この和歌は

鎌倉時代前期の華厳宗の僧

『明惠上人』が詠まれた歌

 

 

明惠上人は『月の歌人』とも呼ばれ

月の歌を数多く詠まれております

 

その中の傑作

 

あかあかや あかあかやかや あかあかや

あかあかかや あかあかや月

 

という歌

 

あかをドンドンバリバリ繰り返す

 

あれ、そんなんあったな?

…と思われる貴兄へ

 

そう

こんな俳句がゴザイマス

 

 

松島や あぁ松島や 松島や

 

これも松島づくし

 

この俳句のパクリか?

 

いえいえ

これは松尾芭蕉の俳句?

そう思われた方もいるかも知れませんが

 

 

実は

何を隠そう

ナンイモカクセヘンケド

 

『奥の細道』にはこの俳句は載っておらず

江戸時代後期に『田原坊』と言う御仁が

松尾芭蕉が松島の景色に絶句した様子を

詠んだ狂歌だということ…、らしいです

知らんけど…

 

 

オイトイテ

 

 

松島や…、が詠まれたのは江戸後期

 

あかあかや…、が詠まれたのは鎌倉時代

 

もちのろんろん

『あかあかや…』が時代的には先

独創的な歌でゴザイマス

 

詠み人は…

 

 

鎌倉前期の高僧『明惠上人』が

月をご覧になって感動したときの歌

 

ま、こういうことでゴザイマス

 

明るいなあ、めっちゃ明るいやんけ

ホンマに、ホンマに明るいなあ

お月さま

 

 

…ちゅうことですね

 

 

無心に感動を詠む

 

こころ美しき人『明惠上人』らしい歌

 

 

この歌をタイトルとした

こんな本も出ております

 

 

 

 

上人は多くの月の歌を詠みましたが

その数は不明で散逸した資料も多く

ハッキリした数はわかっておりません

しかし、記録によると数百首にも及ぶ

…とされております

 

 

そんなこんなの『明惠上人』にちなみ

今宵は『月を愛でつつ、お茶会を』

…ということで

肩肘張らない

お茶会を行いました


 

 

お茶会を行ったのは

明惠上人が修行をされた

『八所遺跡』のヒトツの大師山

 

 

丘のような小高い小山

 

 

夕暮が迫り来る

そんな時間…

 

今回のお茶会は簡略化させて頂いたので

茶懐石ではなくお弁当を用意させて頂きました

 

 

お茶会で出されるお弁当

これを正式に言うと「点心(てんしん)」

そう呼びます

 

簡略化された懐石料理の一種

 

 

 

中身は見た目に美しく

季節感や茶会の趣向が凝らされたもの

 

冷めてもおいしいように工夫され

全ての食材に一手間がかけられております

 

本来は

もっとギュギュッと詰めるのかも知れませんが

今回はこんな感じの二段重ねとさせて頂きました

 

 

お茶の前に小腹を満たす

 

 

そんな目的のお弁当ですが

小腹どころか大腹になりました

意外とボリュームあったなぁ~

 

 

 

そんなこんなで

今回はお茶が始めての方も多くいるし

ご高齢の方も多いので正座はヤンピコ

 

 

イスを置いての設え

 

場所は茶室ではなく

お寺の寄り合い処なので

こんな設えしか出来まへん

すんまへんな…

 

床の間も無いので…

 

 

お軸とお花は簡素な設え

 

場所が場所だけに

許しておくんなはれ

 

 

お菓子はお濃茶ではないので

 

 

『栂の月』を用意しました

 

月の歌人『明惠上人』が中興の祖である

京都『高山寺』のお菓子です

 

高山寺

 

なんちゅうてもココは

『鳥獣戯画』でユ~メ~なお寺

明惠上人よりこっちの方が世間様では

認知度が高いかも!?

漫画のルーツです

 

お菓子のパッケージも鳥獣戯画

 

そんなこんなで

 

 

お茶を点てて頂きます

 

 

場所が場所なので

こんな設えしか出来ません

 

ゆるしてたもれ

 

 

そんなこんなのお茶会

 

 

肩肘張らず

実に簡略で

途中のお話しも

ドンドンバリバリ

 

お作法を知らなくても大丈夫

 

基本、お茶は楽しく頂くのがベスト

 

 

今宵は十三夜

 

満月になる直前の月…

 

今年2025年に1番大きく見えるという

スーパームーンは11月5日

 

ステキな満月を見ることが出来ますが

その一歩手目の十三夜は『後のちの月』

 

満月のチョット手前が

いとおかし

 

 

そんな月を愛でつつのお茶会

 

 

風流でゴザイマス

 

 

似合わんって?

 

ほ、ほ、ほっといておくれやすっ!

 

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ