オーバーツーリズムの代償… | The Sam's Room

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最近よく使われる言葉

オーバーツーリズム

 

 

ニッポン語で言えば

『観光公害』

…と言うようヤな

 

 

観光客が来てくれるのは嬉しいこと

 

地元経済は潤うし

働くところも出来る

 

 

でも

キャパを越えて

ドバッと押し寄せれば

そりゃ~弊害も出る

 

 

交通渋滞やゴミ問題

騒音問題に自然環境

などなど多くの問題が出てる

 

 

 

特に

インバウンド問題が続出

 

 

マナーの悪さ

 

 

…コレが大問題となってるよね

 

 

 

コンビニ越しに富士山撮影…

これが超人気スポットになって

インバウンドが押し寄せ危険な道路横断

地元住民への多大なる迷惑等々…

 

 

 

 

 

 

京都日本海側の伝建地区…

伊根の舟屋界隈では居住地域への

外国人の無断立ち入り問題

 

 

 

 

 

 

オーバーツーリズム

 

 

地元民にはメッチャ迷惑やもんな

 

 

 

でも

観光で潤っている地域もあるし

それによって働き口や生活が成り立つ

そんな面も無くは無い

ドッチヤネン…

 

 

地方には産業がなくなり

人口も顕著に減少してる

そんな地方の暮らしを

立て直せるのは

『観光』という産業

 

 

ワタシの住む和歌山では

地場産業の衰退や大手会社の撤退などで

地域経済が成り行かなくなっていく現状の中で

『新しい観光』こそが今後の地域活性化にとって

必須なこととなっている

 

 

観光をキーワードにして

マチおこしや地域経済の再生

なぁんていう戦略を立てているところも多い

 

 

ただ

一部地域へのオーバーツーリズムを

緩和する施策も見当たらず

人気のスポットだけに観光客が

ドバッと訪れる…

そんな現状は今後も続いていくのだろうね

 

 

 

 

ツーリストの地方分散は

今後の大きな課題

地方の魅力をどう発信するのか

隠れた名所や文化歴史をどう伝えるか

課題はまだまだ…

 

分散もまだまだですね

 

 

 

そんなこんなで

 

オーバーツーリズムの代償

 

これが本日のおウワサ

 

 

 

… … … ■ ■ ■ … … …

 

 

昨日のこと

友人が来てこんな話をした

 

 

SAMさん、ボクはビックリしたんですよ

この前にね、北海道に行ったんですけど

前の日にあった白樺が次の日に行くと

切られてしまってなかったんですよ

 

 

…と

 

彼は北海道にボードをするために行って

美瑛付近をウロチョロしてたらしい

 

 

ワタシが昨年10月にFacebookに

アップしていた画像を覚えてくれてて…

 

 

SAMさんがアップしていたあそこ

そう、あの場所の白樺ですよ

 

 

…と

 

 

へぇ~

知らんかった

そうなん?

 

 

そんなこんなで

伐採された白樺

 

 

それが…

これ

 

 

 

 

言い訳ではありませんが…

 

 

ワタシがこの写真を撮った状況は…

 

 

・朝の早い時間で周りには誰も居なかった

・朝の早い時間なので通行する車両は無かった

・この時期は停車禁止区間では無かった

(駐車禁止期間は7月22日~8月21日)

・写真を撮った時間は約20秒程度の短時間

 

 

 

要は…

周りには誰も居ず

通行する車両もなく

他人の敷地に入らず

短時間で迷惑替えずに撮影

 

 

ははは…

 

 

言い訳にしか聞こえヘン!?

 

 

そんな言い訳…

言っても

いいわけ

 

ナンチテ

 

 

 

オイトイテ…

 

 

とにかくココで自分のクルマと共に

この景色を写真に撮りたかったので

人の居ないであろう平日の朝早くを狙い

ココに行ってパパッと写真を撮りました

 

 

 

これが迷惑行為か否か…

もしコレでも迷惑だと仰られるなら

ワタシにも非があるかもしれンけど…

 

一応は下調べして禁止事項を遵守し

マナーを守ってパパッと写真を撮りました

ユルシテチョウダイ

 

 

そんなこんなの

前置きの言い訳を

先ずは言って!?

 

 

 

 

 

そう…

この白樺が伐採されてしまいました

 

 

 

 

ここはセブンスターの木の近くで

『セブンスターの木』と共に

この白樺38本が有名な観光スポットになってます

 

 

 

その木が…

 

 

 

1月13日の朝7時頃

38本全てが伐採されたようです

 

 

 

理由はマナーの問題

 

 

観光客が道路にあふれて

エライコッチャ

 

 

 

 

冬でもこんなに観光客が!

 

 

 

 

昼日中に道の真ん中に…

 

 

 

日中は警備員まで配置しているそうです

 

 

果ては…

 

 

道路に座り込んで写真を撮ってる

 

 

そんな方々が多く見られるそうです

 

 

 

また

私有地の畑の中まで入ってきて

農作物を踏み荒らしたり!?

写真を撮ったり騒いだり!?

 

 

とんでもない光景が繰り広げられているとか

 

 

 

なるほどねぇ~

 

 

 

そりゃアカン

 

 

 

そんなこともあって

 

 

①観光客が通行を邪魔する

②観光客が農地に入って荒らす

③迷惑駐車が多く通行に支障をきたす

④白樺の木が陰になって農作物が生育しない

 

 

…ちゅうことで

 

地元の景観審議委員からこんな意見書が出ました

 

 

コレによって

白樺伐採…

 

 

 

 

…と言う選択となったようです

 

 

 

ステキな景観が

オーバーツーリズムの代償で

消えてしまいました

 

 

 

9年前には

同じようなことから

『哲学の木』が伐採されました

 

 

 

マナーを守りつつ

地域住民の迷惑にならず

観光客も楽しめる

 

 

簡単なように見えて

実は難しい問題

 

 

 

観光客の論理

地域住民の論理

観光業の論理

 

 

三者三様…

 

 

日本経済にとって

今や観光業は大きな存在です

 

 

タダ単にオーバーツーリズムだからと言って

シャットダウンするだけではアカンし

でも地域住民にとって迷惑でもアカン

 

 

落としどころ…

 

 

難しいですね

 

 

 

ワタシ達も気づかないウチに

加害者になっているオーバーツーリズム

 

 

個人と公共

経済と環境

利益と不利益

地元者と来訪者

 

 

どうすれば良いのか

 

 

 

正解はなかなか見つかりません

 

 

 

ワタシも仕事の一部として

地域の活性化というテーマを

持っております

 

 

人口減少が続き

地場産業が衰退する

和歌山の最終生き残りの道は

『新しい観光』

…だとも思っています

 

 

 

このような

通過型観光ではなく

滞在型の観光…

 

 

これが

新しい観光

 

 

サイトシーイングという

名所見物やきれいな景色を楽しむ

…という観光じゃ無く

 

 

地域の特性を活かして

体験や交流といった要素を取り入れた

新しい旅行の形態

 

モノ消費からコト消費へ

 

 

そして

何気ない光景でも

つなぎ合わせて新しい発見をする

 

 

観光目玉は無くても

地域固有の歴史文化を活用する

 

 

 

 

そんな

新しい観光

 

 

モチノロンロン

 

東大寺や金閣寺

東京タワーやスカイツリー

北海道の絶景や沖縄の綺麗な海

 

 

既成の観光地を訪れる『観光』とともに

新たなる形式の『新しい観光』にも注目して

 

 

既設の観光地からの分散を図り

新たな産業として地方の田舎にも

スポットをあてるという観光産業の育成

これが必要だと思っております

 

 

 

和歌山の日常は

お江戸の非日常

 

ニッポンの日常は

アメリカの非日常

 

 

…ですよね

 

 

旅は非日常を求めるモノ

 

 

だから

非日常を心地よく感じる

地域づくりと場所の提供

コレを行えば良いのかな

 

 

ワタシが日常的に訪れる食堂でも

他所から来る方に取れば

非日常であるワケで

 

 

食堂のおばちゃんが話しが面白く

田舎の食堂やけど地元食材で美味しく食べられる

 

そんなコトも観光となるはず…

 

 

観光は観光施設に行けばよいというもんじゃない

 

 

新しい観光で

オーバーツーリズムに対処したり

 

新しい観光で

地域を盛り上げて行ければイイのにね

 

 

難しい取り組みだけれど

そんなことも必要じゃ無いのかなと

思ったり…

 

 

 

今回の白樺伐採は

最終手段で色んな思いが交錯した結果

…だと思います

 

 

思うところ

違う意見や方法も

あったかも知れませんが

地域として決めたことですから

なんとも言いようが無いです

 

 

こうゆうコトが起こらないように

ワタシ達も考えていく必要があるんですね

 

反省も込めて…

 

 

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ