甘い香りに包まれて… | The Sam's Room

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おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

異常気象と言われる地球でも

いまだ四季は残ってる…

 

 

春になれば

いつもの花が

いつもの季節に

その姿を見せてくれる

 

 

ココは紀州和歌山

海岸線にやや近く

有田みかんの本場

 

 

春の大型連休前後には

必ずその可憐な白い花が

一斉に開花する…

そんな季節

 

 

 

 

白いツボミが今にも弾けそう

 

そして…

 

 

 

 

割れるようにパッと開くみかんの花

 

 

みかんの花

 

…と言うより

古い言葉で言うほうが響きが良い

 

花橘(はなたちばな)

 

 

セ~カクに言うなら種類も違うんだけど…

 

日本には古くから自生するミカン科の木があった

それが橘(たちばな)

 

色々説はありますが

今の温州ミカンはやっぱり日本が原産

1400年前から栽培されていたとの記録も!?

 

 

そんなこんなのミカン…

花たちばな

 

 

いま、ミカンの三大産地と呼ばれる

この地には白いみかんの花が満開

 

 

ちなみに…

日本三大ミカンというのは

 

愛媛の川上みかん、静岡の三ヶ日みかん、

そして、我が和歌山の『有田みかん』

 

 

そんなこんなで…

いま、紀州和歌山では真白きミカンの花の盛り

 

 

 

 

小さい真白き花

 

 

その香りは

上品で甘く、そして濃厚…

そして華やか

 

 

マチ全体が甘く上品なフローラルノートに包まれる

…そんな感じ

 

 

でもその時期はとても短い

 

 

花の命は短くて…

 

林芙美子さんのこんな詩にもあるように

その可憐な命は短い

 

 

短いが故にその存在を強烈に放つのだろうか

そのフローラルノートは…

いや…、

シトラスノートと呼んだ方が良いのかわからないけれど

マチ全体を包むその香りはとても印象的

 

 

いま、これを書いていても

淡く香りが伝わってくる…

 

 

マチ全体が香りで包まれる…

こんな体験が出来るって

そんなにあることじゃない

 

 

有田みかんの本場たる所以…

 

 

香りと言えば…

 

 

橘のにほへる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ

 

 

かの天平の歌人『大伴家持』こう歌ってる

 

 

今を盛りと良い香りを放つ橘の花

不如帰の鳴く今夜の雨に

消えてしまうのだろうか

 

 

花たちばなとホトトギスはこの時代は

セットのようです

 

 

そんなこんなのみかんの花

 

 

そうそう、もう一首…

 

 

我が宿の 花橘はいたづらに  散りか過ぐらむ見る人なしに

 

 

名も無き、遊行女婦(あそびめ)の歌だそうな

 

若くて華やいでいるうちに

想い人と添いたいという密かな願い

でも、そんな想いは叶わず

待っている間にあの方は

他の人のものとなってしまった…

 

 

そんな内容でしょうか…

 

 

花の命は短い

 

 

刹那ですが

それ故、短い期間は大切にしたい…

何事にもそんな想いを持って行きたいと思います

ナンチテ

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ