精進料理を頂く…、の巻 | The Sam's Room

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高野山紀行

 

 

お寺巡りもよろしゅうゴザイマスが、

お試し頂きたいのはナンと言っても

『精進料理』

でございましょう。

 

 

仏教の一大聖地たる高野山。

ここで暮らすお坊さんは約700人。

マチ全体の3割がお坊さんというさすがの宗教都市。

 

 

そんなこんなのお坊さんは何を食べてるのか?

 

 

修行僧だと基本、朝は一汁一菜。

粥に汁、香の物。

昼はもう一品付くらしい。

 

食べ盛りの若い修行僧にとれば

結構キツいかも!?

 

モチノロンロン

夕食もあるけれど

基本、夕食は『通常の食事』ではなく

「薬食(やくじき)」と呼ばれ、薬であると考えられてるそうな。

 

 

お坊さん、タイヘンですねぇ。

 

 

ま、修行僧はタイヘンやけど

普通のお坊さんは普通の食事?

般若湯と別名で呼ぶお酒も頂く!?

酒○肉△三昧のゼ~タクナンギ坊主もいたりして!?

 

 

お坊さんの私生活には

立ち入らないでおきましょう💦

 

 

そんなこんなで

精進料理なるモノを頂くと致しましょう。

 

 

基本、修行僧の方々が召し上がっている

精進料理と

ワタシどもが頂く精進料理は全く別物。

 

 

精進料理にも2種類あって、

ひつとは、修行としてのもの。

もうひとつは、『振舞料理』としてのもの。

 

そうわかれているそうです。

 

 

モチノロンロン、

肉や魚など『なまぐさ』を一切使わない

と言うところは共通ですが、

高野山におけるいわゆる精進料理は

器も塗りで、色とりどりの料理が並ぶ

豪華なモノなのでゴザイマス。

 

それもそのはず…

 

高野山の精進料理のルーツは「振舞料理」。

 

一大仏教都市、聖地高野山には

平安時代から皇族や大名などの

高貴な方々が参詣されました。

また、ニッポン全国から参拝に来る

壇信徒の方々におもてなしの心を込めて

振る舞われたのが高野山の精進料理。

 

ようこそおこしやす的精神が詰まった

『振舞料理』が高野山の精進料理のルーツだそうです。

 

 

そんなこんなで

同じ食べるンやったら本格的にお寺で食べたい!

そう思い、電話をかけまくる。

 

 

でも、

しかし、

but…

 

 

高野山は今、

観光客がワンサカ押し寄せてる。

団体サンが多いみたいで、

どこの宿坊も当日予約は無理みたい。

 

すごいな、高野山。

 

 

…ちゅうことで

お寺で食べるのは中々難しそうなんで

老舗の精進料理店で頂くことに。

 

 

高野山料理

『花菱』

 

 

アチャコではございません💦

 

…って書いても

わかるかなか~

わかんないだろうなぁ~。

 

知ってる人は

Z/B世代のみ!?

 

 

ま、アチャコさんの話しはオイトイテ…

 

 

暖簾をくぐります。

 

 

2階、3階はお座敷だそうな。

この日は時間も少し遅かったため

意外と空いてました。

 

 

このお店、

創業は明治初期だそうです。

皇室の方々もお越しになったという

高野山精進料理の名店でゴザイマス。

 

 

そんなこんなで

精進料理を頂きましょう。

 

 

ランチではゴザイマスが

ちょっと奮発して

『揚柳膳』というコース。

 

金6,050円也を頂くことにします。

 

 

先ずは…

 

 

水が出てこず、お茶…

と言うのがよろしゅうゴザイマス。

 

お茶は仏教では心静めるモノとして

普及を促したそうでゴザイマス。

 

 

お料理は…

 

 

食前酒

 

お酒、呑んでエエの?

精進料理やのに?

 

エエみたいです。

 

小鉢には

『梅』

 

南高梅でしょうか、肉厚です。

 

 

 

さて、一の膳。

 

 

漆の器に

様々なお料理が

キレイにのせられております。

 

 

右上は『活盛』。

お刺身に見立てたモノです。

 

赤蒟蒻に白蒟蒻。

言い換えれば、

マグロに鯛でしょうか。

お刺身風…。

焼椎茸に茄子、守口大根、つと麩が添えられております。

 

 

左上の『平腕』には…

 

おぉ、松茸。

かなりデカい!

湯葉につる菜が添えられております。

 

 

『中猪口』には…

おひたし等々。

 

『汁』…

 

麦味噌仕立てで

榎茸、若布、三つ葉に松のみ

 

 

『漬物』…

 

柴漬け、奈良漬けなど

 

 

 

一の膳だけではございません。

続けて二の膳。

 

 

『油物』

 

天ぷらですね。

高野椎茸はさみ揚げ

茄子に赤梅、コーンに万願寺唐辛子

レンコン、さつまイモ

 

結構ボリュームあります。

 

 

『小鉢』…

 

高野山名物ごま豆腐の山葵あんかけ

 

 

『煮あわせ』…

 

長芋、南瓜、椎茸、大豆もどき、飛竜頭

モミジ麩、木の芽

 

 

『酢の物』

 

若芽、茶染め豆腐、なます、レンコン

 

 

そんなこんなの

二の膳。

 

そして〆の

デザート…

 

 

 

いかがでございましょう。

 

 

もっと豪華なモンは

三の膳まで付いてます。

 

一万円コースですね、お昼でも。

 

 

 

ゆっくり食べているととても満腹に。

 

野菜だけとは言え

様々な趣向を凝らした調理法。

 

 

 

高野山精進料理

 

基本は

五味・五法・五色

…と言われるそうな。

 

 

五味とは醤油、酢、塩、砂糖、辛み

五法とは生のまま、煮る、焼く、揚げる、蒸す。

五色とは五つの色合いで鮮やかに盛り付ける。

 

…という意味だそうな。

 

 

もうひとつ…

高野山で独特なのは、

「五禁」

…という使ってはいけない食材があること。

 

ねぎ、らっきょう、にら、にんにく、しょうが

 

…こんなにおいの強い野菜はアカンらしい。

 

 

 

そんなこんなの

高野山『精進料理』。

 

 

美味しく頂きました。

 

 

単なる菜食主義とは異なる精進料理。

ニホンの食文化の英知を懲らした物だと思います。

 

 

…とは言え

本音を言うと

精進料理はタマに食べる程度でエエなぁ~。

 

 

ワタシみたいな不届き者は

肉食や魚食が大好き。

お酒も呑むし!?

 

 

趣向を懲らし

積み重ねられた技術技法で

創意工夫された精進料理は素晴らしい。

 

でも、それがずっとじゃヤだ!

 

肉とか魚がないとなんだかなぁ~と💦

 

 

ははは…

 

バチアタリデス。

 

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ