本州最南端に出来たJAZZ喫茶を訪ねる…の巻 | The Sam's Room

The Sam's Room

おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

JAZZ…


そんな音楽、難しぃて、よ~わからん。


そう仰る紳士淑女の皆様、
実はそうでもないのでございます。


A列車で行こう
テイク・ファイブ
そして、
枯葉…

これらは誰もが何度も耳にした事のある名曲ですな。

タイトル名はわかんなくても、
きっと記憶に刻み込まれていると思います。
これだよ、って聴かされると…、
『あ~、聞いた事のある曲だなぁ~』って。
意識の中に入っているかも!?



JAZZはまた『BGM』としてよく利用されてますな。

おしゃれなカフェやイタリアンレストラン、おフランス料理屋さん、ブティック、バーなどでもさりげなく流れてる…。
そんなお店のBGMのほとんどがJAZZだと言っても過言ではない、カモ!?


じゃ…
なぜJAZZなの?

多分ですが、


■ 一つ目は、 ■
オシャレで大人っぽく洗練されているから。


■ 二つ目は、 ■
会話の邪魔になりにくい音楽だから。


この二つが大きな理由かもしれません。


おしゃれなお店でのBGM…、そんな使われ方をしているJAZZ。

でも、ホンキでJAZZを聞かせてくれるお店も存在します。
最近は下火になってるけど、『JAZZ喫茶』が全盛の時代がありました。

そもそも、日本におけるJAZZ文化とは…ウンウンカンヌン…。

やめましょ、
メンドクサイ。


でも、JAZZ喫茶って1950年代後半からブームになり
1990年代の全盛期から今はその数も激減し、当時の1/4もないんじゃないのかな。

そんなこんなの『JAZZ喫茶』。

ワタシも若い頃は随分と通ったモノでございます。
たばこ臭くて、
暗くて、
大音量でJAZZが流れていて…。


なんか、退廃的な雰囲気が漂っていたのかも!?


そんなこんなの『JAZZ喫茶』。
とあるところにオープンしたという話を聞きつけておりました。

とあるトコロ…、
それは本州の最南端に位置する『串本』というマチの、

古座という地域なのです。


古座…、どこやソコ、って!?

お笑い怪獣『明石家さんま』の生まれ故郷が実はココ。
今は、市町村合併で『串本町』になっている古座という太平洋に面した港町です。


そんなところに開店したというJAZZ喫茶。

メッチャ興味があったので行ってみました。


行く手段チョイスはバイク。

最近あんまりバイクに乗ってヘンので、絶好の機会やな。


ツーリングついでにJAZZを聴きに行ってみるか!!!!

早朝、高速道路を南へ、南へ。

どどどどどぉぉぉ~、

エエとしコイテこっぱずかしい排気音をとどろかせながら串本町古座までやって参りました。

ケッコウ遠いのです。


♪ ここはぁ~ うしもとぉ~ むかいは おおしまぁ~ ♪
♪ なかをぉ~ とりもぉつぅ じゅんこうせん~ ♪
♪ あらよいしょよういしょ よいしょよぉ~いしょ よいしょ ♪

という『串本節』でも有名なトコロやな。


で、到着。

イメージ 1

こんなトコロでした。

過日、このお店に電話したところ、
『音楽、ガンガン係ってるから来ればわかるよ』と。

でも…

バイクの音がこんなんやからワカランかも…、
と思いつつ、ヒョッとしてここら辺りかと
第六感を働かせてユックリバイクを走らせていると、

ヘンなオヤジ発見!

きっとココやな。

店の前に出てきてくれてました。


確かに…。
JAZZが通りまで鳴り響いてました。

イメージ 2


ここは古い倉庫を改装したところ。
ご主人が5年間、自分でコツコツ改装したそうです。


イメージ 3で、これがJAZZを外に流していたオーディオ機器。

ご主人の手作りだそうです。

ご主人、こういうのをご自分で作るのがお得意だとか。
付近を見渡してみると、色んなデンキパーツがゴロゴロ。

なるほど…。

やっぱり、
アマチュア無線でJA3のコールサインを持つ
OMさんでございました。

ワタシはJH3の前半なのでJAコールにはある種、憧れと羨望が入り乱れた感じ。
昔はラジオやアンプなどを作って楽しんだもんです。真空管の…。


あぁ、時代がわかる!?




さておき…
マスターが店内を説明してくれました。

イメージ 4

これがマスターが高校時代からコレクションし続けたというJAZZのレコード数々。

棚イッパイにぎっしり。

約4,000枚だとか…。


スゴイ数のJAZZのレコード、圧倒されます。

マスターの風貌にも圧倒されるケド…!?
ははは…

ロン毛が似合ってますよ…。


イメージ 5

レコードプレーヤーはツインになってます。

ご主人曰く、
プレーヤーは2台なければ
次から次へとレコードがかけられないからねぇr…と。

確かにね。

2台あれば次のLPをセットしておけるから、
タイムラグがなくてイイよね。

ウチはツインアームだけだから…。

やっぱり2台欲しいなぁ。







そんなご主人は、かつて、東若い頃に京の荻窪でJAZZ喫茶を開いていたんだとか。
今は、当時の店名をそのまま使って『イワシの目』としているそうな。
店内には東京時代の看板がそのままかかっていました。

イメージ 6













イメージ 7












 毎週日曜日にここでライブがあるのだとか。

イイですね。

やっぱり生演奏がイチバン!


そして、聴く方もそういう場所が欲しいけれど、演奏する側もそういうステージが欲しい。

特に都会でもないところだと、発表の場も少ないし、
ライブが出来るお店があるという事はその地方にとって大きな存在だと思う。

イイですね、ずっとこんなお店を開いていて欲しい…。


でも、経営面だけでみるととっても辛いと思います。
自宅を改装してるから、家賃などのランニングコストが低いから出来る。
これが賃貸物件で、しかもこれでおマンマを食べているのであればきっと無理だなぁ。


儲かる商売ではない…。


珈琲は…


イメージ 8

 イッパイ300円也。

しかも、おかわり自由…。

これだったら儲けがあるはずがないモン。
マスターはホンマ、趣味の世界で生きてるのですね。

いいなぁ…。


JAZZをみんなと楽しみたい
JAZZを演奏できるところをつくる
ある意味、こ~ゆ~のが理想かも。


珈琲飲みながらマスターとJAZZの話しやここら辺りのJAZZ愛好家などについて話をしていると、
若いオニ~チャンがやってきました。
彼はドラムをやってる方で、こんな場が出来てとても嬉しそうでした。



JAZZ喫茶…
ワタシたちがよく行っていた頃は、
なんか小難しいイメージがあったんだよね。


薄暗い店内
タバコのニオイ
大音量で鳴っているJAZZレコード
大きなスピーカー
コ難しい顔をした店主


昔のイメージはそんな感じでしたね。
お客さんのリクエストでレコードをかけたり、
ジャズ論議を交わしたり…。
やっぱりちょっと変わった世界だったかも!?
男性ばかりで女性がほぼ来なかったのも昔のJAZZ喫茶。
なんかそんなイメージも付いていたな。





ココは…

地元の方の娯楽の場所として親しまれているみたい。
JAZZ人口って意外とあるんですね。



悠々自適で、
人生の楽しみとしてこんなお店をやれるってイイかも!?


4,000枚のレコードに囲まれ、
地元のJAZZ好きの方々との交流も深め、
週に一度のライブをエンジョイする…


やっぱりイイですね。


遠いところでしたが、来てよかったな…。



ほな

また


チョキ