華麗なるジャポニズム…  京都でボストン美術館を楽しむの巻 | The Sam's Room

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忙中閑あり…
 
少し時間があったので美術館などへ。
 
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京都市美術館…
 
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平安神宮のすぐ近く、岡崎公園の一角に堂々と立つ美術館。
如何にも美術館でございます…と主張しているかのごとく、立派な建物ですね。
 
 
 
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そんな京都市美術館、ただ今開催している企画展は…
 
『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展』
 
メインの展示はクロード・モネの大作
『ラ・ジャポネーゼ(着物をまとうカミーユ・モネ)』です。
モネの傑作と言われるこの作品は2013年2月からボストン美術館が修復し、今回世界初公開という触れ込みでした。
 
どれどれ…
 
では、拝見してみようということでやって参った次第。

企画展のチラシの中心を飾るのは、
モチロン『ラ・ジャポネーゼ』。
 
 
 
 
 
 
モネは浮世絵に魅せられ、日本美術や文化に大層興味を持ち、自宅の庭にも日本庭園を造ったほどでした。
また浮世絵のコレクションや歌舞伎の衣装も集めていたようです。
 
 
そのコレクションを纏ったカミーユの姿を描いたのがコレ。
ですが、モネ自体は描いたジャポニスムはこれのみだそうです。
 
 
 

ジャポニスム…
 
それは19世紀から20世紀初期にかけて西洋で大流行した日本美術。
日本の浮世絵は当時の西洋画家達に大きな衝撃を与えたようです。
 

大胆な構図と色使いはそれまで西洋には無いスタイルで、
当時新進気鋭とされた『印象派』の画家達はこぞって日本の美に魅了され、
浮世絵の手法自らの絵画の中に取り入れていったのでした。
 

モネ、マネ、ロートレック、ドガ、ゴッホ、そしてルノワールなどを魅了した日本の美。
 
それは歌麿、広重らの浮世絵。
 
富嶽三十六景、
東海道五拾三次、
などなど…
 
 
なるほど、これらの手法が見事に模造されている…
モチロン、絵画だけではなく工芸品にも日本の美を取り入れた西洋工芸品が数多く展示されておりました。
 
 

改めて、日本の芸術性の高さや独特な発想、技法を目の当たりにし多いに感銘いたしました。
 
 
 
日本という島国で培っていった独自の文化の源流はどこにあるのだろう…。

諸外国から伝わったモノを日本風にアレンジし、
古来のモノと融合さしていくという懐の広さが単に真似るというだけでなく、
独自性への基礎となっているのかもしれませんね。
 

とにかく、日本人が大好きな西洋美術である印象派は、
実は日本美術に影響を受け魅了された結果であるというのも興味深いモノです。
 
 
 
 
 

それにしてもボストン美術館というのはスゴイ美術館ですよね。

1876年に開館し、45万点もの美術品を有するというスケールの大きさ。
なかでも、日本の浮世絵などの美術品は10万点以上を超えるといいます。
 
コレクション総数の4分の1が日本美術!
東洋美術の殿堂と言われるのも納得です。
 
 
なぜこんなに日本美術を収集したのでしょうか…。
20世紀の初め、岡倉天心がココに在職していたというのも大きな理由でしょうか。
 
それもありますが…
日本美術の素晴らしさが世界の中で高い評価を受けているという事実だけは間違いないと言うことでしょうね。
 

ココロに栄養を頂いたステキな展覧会でした。
 
 
目
 

ほな、腹減った…
 
なんか食べに行こ!
 
 
 
ぶーぶー
 
 

結局薬局放送局…
 
カッコええコト言うても、
花より団子のワタシでございました。
 
情けない…!?
 
チョキ