高野山…
霊場、高野山…
そこは弘法大師が開いた一大宗教都市ですね。
明日13日から15日にかけてその高野山にある高野山大学において、真言密教とチベット密教との学術交流を進めるためにダライ・ラマ法王がご訪問なされ、『チベット密教 胎蔵マンダラ灌頂』として胎蔵砂曼荼羅のもとでチベット密教の胎蔵潅頂を授けていただけることになっているそうです。
砂曼荼羅…

これは以前に作ったものです。作成中は撮影するのが失礼な気がして…
色の付いた砂を棒状の筒のようなモノから少しづつ落としていって、このような精緻な曼荼羅を描きあげます。
コレを作成するのはチベット僧8人が先週から前入りして作成しているとのこと。
こういう機会は滅多にないので、作成過程を見に来ないかというお誘いも有り行ってみることにいたしました。
突然におこういう予定が入ったので調整が遅れて、ワタシが現場に着いた日はもう仕上がったところで、作成の過程は見ることが出来ませんでした。
残念です。
参考の写真ですけど…

こんな感じで作成するそうです。
根気の要る作業で、緻密さと正確さが要求されますよね。
チベット僧達はずっと毎晩遅くまでかかってコレを仕上げたそうです。
大きさは2m角くらいでしょうか、ここに仏様がお越しになるそうで、この儀式が終われば普通はこれをまた崩してしまって流すのが習わしだとか。
でも、あまりにもったいないので高野山大学では何かスプレーのようなモノを上から噴射して固めて保存するそうです。
いいのかな…
本来はこれは壊すものだそうですけど。
壊すのを破檀式といって、使かった砂を川に流すそうです。
制作から破檀式まで行い川に流すことまでが修行とされていると聞きました。
作成にスゴク労力が要ります。
でも、それが一連の儀式ならもったいないけれど壊してしまう方がよいのでは…なんて考えてしまいますけど如何なのでしょうか?
でも、それが一連の儀式ならもったいないけれど壊してしまう方がよいのでは…なんて考えてしまいますけど如何なのでしょうか?
まぁ、それはいいとして…
このチベット僧達はスゴク若くて、平均で20代後半でしょうか。
でも、単なる若者ではない…
そうです、彼らは6~7歳頃からずっとお坊さんとしてずっと修行を積んできているいわばベテランなのです。
日本のそれとは違うチベット密教はとても興味深いですね。
ダライ・ラマ法王のお話は4月15日で600席が完売になっているようなので聞くことは出来ないのが残念です。
どんなお話をされるのでしょうか…
『人はどのように生きるべきか-21世紀における宗教と倫理』という題目だそうです。
あぁ、ワタシのような者こそ聞かねばならないのかも!?
さて、そんなこんなで実物を見学させて頂いてたいへん感銘を受けました。
すごいですね、やっぱり…
で、その後は高野山のさるお方と一緒に食事をしまして、帰るつもりでしたがお酒もいただきましたので急遽お泊まりすることに…
その方のおうちに…と言うこともありましたがでも、やっぱり気を遣ってしまうので急遽お泊まりさせて頂いたのが…

こぉんなだだっ広いところに夜中にたったひとり…
真っ暗…

こんなトコロ。
当然、修行のために泊まるところなので豪華なことは一切無し。
いや、いいんです。
泊めて頂けるだけで感謝感激です。
でも、すごいな…
こんなでっかいところにたったひとりで、シ~ンと静まりかえって…
こんなでっかいところにたったひとりで、シ~ンと静まりかえって…
振り返るとボ~っと誰かが立っているかも!? ナンチテ
まぁ、でもゆっくりぐっすり気楽に寝ることが出来ました。
感謝…
翌朝は仕事もあるので早朝に失礼しました。
でも、チョットだけ朝散歩…

サクラはまだ開花してません。
高野山ってやっぱり寒いところだもん。

先週に大雪が降ったそうで、まだ残雪がありました。

高野山のシンボルの塔…この写真は前日に撮ったモノ。
金剛峯寺に通じる通路には…


こういう桶が置かれておりました。
なにこれ?
伺ったところ、これは『馬桶』といって、
偉いお方などがここまで馬で来て、門前で馬が水を飲むために置かれているのだそうです。
今では馬で来るということもないのですが、昔からの風習が残されているということで、
何かの催しがあるときにこういう風に置くそうです。

早朝の高野山は4月とは言え、マイナス0.7℃…
寒いはずです。

紀州の深い山並みを眺めつつ帰路についたワタシでございました。
色々ありがとうございました、N氏&T氏…
では…