プーシキン美術館展…  フランス絵画の至宝を堪能  | The Sam's Room

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おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

心を豊かに…
ワタシのようなモンには一番必要なことでありますなぁ。
 
豊かな心を持つっちゅうんはなかなか難しいことです。日頃は色んなコトに忙殺されてついギスギスしてしまう…
 
あぁ、なんたるチア、サンタルチア。
 
人間、気持ちにゆとりを持たないとアキマヘン…
 
そんなこんなで、呑めや食えや歌えやという実に世俗的でテイタラクな日常を少し離れまして『心の栄養』をとろうとやって参りました。

神戸市立博物館…
 
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この重厚な建物は昔、銀行として建てられたもの。昭和10年の建築で、昭和初期の名建、1998年には登録文化財に指定されております。
 
そんなウンチクはさておき…
 
ココで開催されておりますのは…
 
 
イメージ 12いや、その前に…
この写真… 

 
おい!
こら!
裸のオッサン!
ワシのヒゲをさわるなっ!
 
 
 
って、言ってるように見えませんかぁ?
…という冗談はやめまして!?
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ今開催されておりますのは…
 
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ロシアの名美術館から選りすぐりの作品がやってきている『プーシキン美術館展』です。
 
どんな展覧会かと申しますと…
ワタシがヘタな解説をするより、神戸市立博物館の文章をお借りしましょうか…

ロシアには、エカテリーナ2世をはじめとする王族や貴族と、19世紀の産業発展で台頭した大富豪たちによる、フランス絵画の充実したコレクションが遺されています。その多くを所蔵するモスクワのプーシキン美術館から、フランス本国もうらやむような珠玉の作品66点がやってきます。17世紀のプッサンにはじまり、19世紀のアングル、ドラクロワ、印象主義・ポスト印象主義のルノワール、ゴッホ、そして20世紀のピカソ、マティスへと続く、フランス絵画300年の歴史をお楽しみください。本展は2011年の東日本大震災の影響で中止になった展覧会を再交渉し、実現したものです。

…ちゅうことですな。

な、な。なんと。
ロシアにはヨダレモンのフランス絵画がこんなにも集められてたのでございますな。
そんなこんなでロシアの大富豪達が蒐集したフランス絵画を楽しむことといたしましょう。
 
金1,500円哉の入場料を支払いまして、いざ中へ in…
 
ロビーには…
 
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ここで記念写真を撮りなはれ… っていう設えがしてますな。
 
ホンマは…
ここをバックに写真を撮りたいんやけどなぁ…
 
でも、なんや…
ハズカシやんか。
 
短い後ろ髪を引かれつつ、展示場へ。
 
ここは3階から段々下に下がって見るような展示形態になってますな。いつもそうや…

では、チョットだけ作品のご紹介…
 
 
イメージ 17とってもキレーな絵画ですなぁ。
 
フランソワ・ブーシェの作品。
『ユピテルとカリスト』
 
神話や宗教画の世界はよくわからんワタシですが、絵画のすばらしさくらいはほんの少しわかります。
ヨーロッパの絵画を楽しむためにはギリシャ神話や聖書などを理解しないと真髄がようわからんのですな、コレが…。
 
あぁ、哀しき仏教徒…
この絵の裏にある物語がよくつかめません。
 
女神ディアナの従者カリストを我がものにしようと、ディアナに扮して近づくユピテル… なんやそれ?
 
でも、ほれぼれするほどキレイな絵画、ロココ調…
絵画の中のお話はよくわかりませんが、ロココ美術は十分に堪能できますなぁ。
 
 
 
 
イメージ 18ドミニク・アングルの傑作と言われる
『聖杯の前の聖母』
 
ドミニク・アングル作
後ろのオッサン、どう みにくい あんぐるで描いたはる…
 
ダジャレはえエエねん…

この絵は、皇太子がアングルさんに『ワシの妻を描いてくれへんかぁ。聖母仕立てで頼んまっさ…』と依頼したそうですな。
で、後ろのオッサン2人が皇帝と皇太子を聖人仕立てで描いてるんだとか。
ふ~ん…
 
14歳でみそめられ、数年後に嫁入りしたドイツ人の彼女は大変な出産、そして夫の不貞により苦労したそうです…
 
 
 
 
 
イメージ 3クロード・モネ
『陽だまりのライラック』
 
クロード。モネかぁ。
この絵描くのに、随分、くろー どは モ~ネーかぁ!?
 
 
モネが暮らした家での情景だって。で、その2人のご婦人はだぁれ?

流石に印象派…  光の使い方がステキですなぁ。

 
 
イメージ 4印象派の巨匠で日本人に大人気と言えば…
オーギュスト・ルノワール
 
このフンワリとした優しいタッチが良いですな。
 
モデルはジャンヌ・サマリーという女優さんだそうで、ルノワールさんがタイヘンお気に入りだったとか。
 
このオッサン、女性を描かせたらホンマ、上手いこと描きはるわぁ…
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5誰もが知ってる巨匠『ファン・ゴッホ』
 
ゴホッと言えば龍角散…
あれ、コレ前にも使ったかも!?

この肖像画のモデルは精神科医の『レー』という見習い医師だとか。
 
ダイナミックな肖像画ですなぁ。
で、ゴッホはこのレーさんに肖像画をプレゼントしたそうです。しかし、レーさん、この絵がメッチャ気にくわなかったようで贈られたのは良いけれど要らなかったようで、鶏小屋の穴をふさぐのに使ったとか使わなかったとか。で、最後はや~すく売り飛ばしたそうな…
レーさん、今持ってたらナンボすると思いますかぁ?
ゴッツイ値段付いてまっせ、あ~たの肖像画…
 
 
 
 
 
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ゴーギャンとかルソーはワタシ的にはあんまり好みじゃないな。
 
ご~ぎゃん絵を描かれても、るそー(理想)にはほど遠い…ナンチテ
 
 
イメージ 8パブロフの犬…
 
ちゃう!
ちゃいますがな…
 
パブロフじゃなくて、
パブロ…
 
 
パブロ・ピカソですな。
 
子どもでも知ってる画家『ピカソ』…
 
まだ青年だった頃のピカソの作品。
青の時代と言われる最後の頃でしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
関係ない話しですが、ピカソの洗礼名ってムッチャ長いの知ってる?
意味ないけど、書いてみましょうか…

パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード
 
ほら…
メッチャ長いやンか。
 
日本で言うたら、『寿限無』みたいやな。
そうそう、じゅげむを全部フルネームで言えますか?
ワタシャ、必死コイテ覚えたのですぞ。
 
『じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ』
 
ねっ!
じゅげむの勝ち!
 
やっぱり『じゅげむ』の方が長いよね。
なにが関係あるんかようわからんけど、思いついたので書いてみました。
以前に、興味があってコレを必死で覚えました。
 
 
そう言えば、『フ~テンの寅さん』の口上も一生懸命覚えたっけ…
『結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけってねぇ。タコはイボイボ、ニワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときたぁ。 黒い黒いは何見て分かる。色が黒くてモライ手なけりゃ、山のカラスは後家ばかりときたもんだ。ねぇ。色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった。どう? まかった数字がこれだけ。どう? 一声千円といきたいね。おい、ダメかぃ? おら八百、六百、ようし、腹切ったつもりで五百両、と。持ってけ。、どろぼ~』
 
ふ~。
しょうもないことを昔は一種懸命覚えたものでございますなぁ。
でも、不思議なもので、一度覚えてしまえばずっと記憶に残っているから不思議。
 
そう言えば、古文や漢文でも覚えましたなぁ…
『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらわす
 おごれる人も久しからず  ただ春の夜の夢のごとし  たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ 』
 
 
更に、『枕草子』『行く川の流れ』『千曲川旅情の歌』etc…、
 
いやいや…
コレを書き出すと… 
よく見える摩周湖
つまり…
霧が無い…
きりがない…
 
ばんざぁ~い!?

 
まぁ、そんなこんなの話しが大幅に脱線ですな。

 
 
話しを元に戻しまして、プーシキン美術館展。
 
ロシアの蒐集家がその財力と見識で集めたフランス絵画はどれもコレもすばらしいものでした。ロシアにこういう名画があるなんて…っていうのが正直な感想かな。
 
平日だったのですが、人はかなり多かったかな。
でも、時間タップリゆっくり鑑賞することが出来たので『心の洗濯』になりました。
たまにはゆっくりこういう時間も大切ですね。

もちろん、名画鑑賞の後は…
おきまりのコースです。

すぐ近くの神戸大丸のオープンカフェ。
 
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ここで、カプチーノをいただきつつ、時間の許す限り本を読む…
 
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これが神戸の名画鑑賞の後のおきまりのコース。
 
今回の文庫本は、宮本輝の『三千枚の金貨』…
宮本輝は好きな作家だな。
一応彼の作品のほとんどは読んでるつもり…
 
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忙中閑あり…
いや、わずかじゃなかったな。

半日、ゆっくりと心の栄養をいただきました。
 
こんな日も必要です…ね。